聖バーフ大聖堂 ≪神秘の子羊≫ 2019/2020年情報
ファン・アイク兄弟が描いたゲントの聖バーフ大聖堂にある祭壇画 ≪神秘の子羊≫ は、初期フランドル絵画の最高傑作といわれる作品だ。600年近くの時を経ても、なお鮮やかな色彩と細部にわたる精緻な描写で見るものを圧倒する、門外不出のベルギーの至宝である。
この ≪神秘の子羊≫ は、2012年から3段階に分けて修復が行われているが、修復されるパネルは展示されている聖バーフ大聖堂からゲント美術館へと移して行われ、その修復の様子を間近で見学できるようになっている。その間、聖バーフ大聖堂では修復注のパネルはレプリカに差し替え展示が行われている。
第1段階となる外側のパネルの修復は2016年に終了。現在は、第2段階としてメインの子羊を含む下段のパネルの修復が行われている。一連の作業は、2019年末に終了する見込みで、今後の展示スケジュールは以下の通り。
2019/2020年 ≪神秘の子羊≫ の展示スケジュール
現在~2019年末
メインの ≪神秘の子羊≫ を含む下段のパネルが修復中で、その部分はゲント美術館で見学できる。そのほかのパネルは聖バーフ大聖堂で観られる。
2020年1月頃
≪神秘の子羊≫ の全パネルが聖バーフ大聖堂に戻され、従来の場所で展示される。
2020年2月1日~4月30日
第1段階で作業が終了している外側のパネルは、ゲント美術館での「ヤン・ファン・アイク展」に出展される。内側のパネルは、上下段とも聖バーフ大聖堂で引き続き展示される。
2020年5月~6月中頃
「ヤン・ファン・アイク展」の終了後は外側のパネルが聖バーフ大聖堂に戻され、全パネルが聖バーフ大聖堂に展示される。
2020年6月26日~12月頃
「聖バーフ大聖堂ビジターセンター」の新設に伴い、全パネルが大聖堂内の新展示室に移動して展示される。
2021年~2025年頃
修復作業が終了していない内側上段のパネルは、引き続きゲント美術館で修復が予定されている。
【注意事項】
・展示場所の変更に伴い、移動のため祭壇画を見学できない日が出てくる可能性がある。
・上記は2019年3月時点での情報。今後、変更になる可能性がある。
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