ムハの大作《スラヴ叙事詩》 モラフスキー・クルムロフ城で常設展示がスタート!
日本では英語読みの「ミュシャ」でよく知られるアルフォンス・ムハは、南モラヴィア(イヴァンチツェ)出身の言わずと知れたアールヌーヴォー絵画の巨匠。幼い頃からその才能を発揮し、周囲を驚かせていたというが、画家になるとは夢にも思っていなかったという。そんなムハが名声を上げ、やがて世界に知られるところとなったのは、リング劇場の舞台装飾画家としてウィーンに移り住んだ1879年以降のことだ。
そのムハの代表作といえば、巨大なキャンパスに描かれたこの一連の絵画《スラヴ叙事詩》。この作品は、ムハが1910年から18年間かけてプルゼニュ近郊(中央ボヘミア)にあるズビロフ城で描き上げた作品で、一連のキャンパスのうち7点は、8×6メートルのサイズを有するなど、他の作品とはあらゆる意味で一線を画していた。
《スラヴ叙事詩》は現在、もともと展示されていた南モラヴィアのモラフスキー・クルムロフ城へと戻され、2026年までこの城で全点を1ヶ所で鑑賞できるようになった。しかもキャンパス展示空間が修築され、ムハの一大傑作を余すところなく堪能できる。
SLOVANSKÁ EPOPEJ - Zámek v Moravském Krumlově
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