駐日フィンランド大使館、『TOKYO 2020』に向けて大使館の敷地内に「メッツァ・パビリオン」をオープン!
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大使館の敷地内にオープンを予定している「メッツァパビリオン」
© Helin & Co Architects
これはBusiness Finland(フィンランド大使館商務部)が、「持続可能なバイオエコノミーの先駆者」で、北欧ファンには2019年11月に埼玉県飯能市にオープンした北欧のライフスタイルが体験できる施設「メッツァビレッジ」でも記憶に新しいフィンランドの企業、メッツァ・グループによる組み立て式のサスティナブルな木製パビリオンで、2020年6月1日から12月下旬までオープンする。
このパビリオンは、オリンピック・パラリンピック期間中は出場選手たちのホスピタリティハウスとして機能するが、その前後は一般も含めて公開。フィンランドの建築やデザイン、ライフスタイル、食、観光、循環経済、そして最新のトレンドや技術を紹介する「フィンランドの発信基地」となる。
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このほど来日したミカ・リンティラ経済産業大臣
Business Finland のペッカ・ソイニ理事長は、こうしたホスピタリティハウスは過去に長野やリオ・デ・ジャネイロ大会でもオープンしているが、いずれも既存の施設を利用したもので選手村から遠く、またオープンはわずかに2週間であったと説明。一から建設し、しかも約半年にわたってのオープンは東京が初めてのことで、国として『TOKYO 2020』に積極的にコミットして行きたい、という姿勢の表れなのだという。
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左:メッツァ・グループ アジア社長の宋望球氏
右:Business Finland ペッカ・ソイニ理事長
今回建築が決まった「メッツァ・パビリオン」は、およそ200平米の2階建て。デザインは、優れたデザインで様々な賞に輝いているフィンランドの設計会社 Helin & Co.が手がけた。本国から15のコンテナに入れて運ばれ、約2ヶ月かけて大使館敷地内の駐車スペースを活用して組み立てられる。また、完成後、パビリオンの内部は完全バリアフリー化が実現される。
ソイニ理事長は「循環経済は、フィンランドにとって最優先国家アジェンダの一つ」と語り、人だけでなく環境にも優しい「持続可能性」を全面に押し出す形に。また、同氏は『パビリオンは親しみやすく、本物志向であると同時に、上質なデザインにした』と胸を張る。
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フィンランド・パビリオンの内部
© Helin & Co Architects
オリンピック・パラリンピックの前後のオープン期間は、テーマ・デーやテーマ・ウィークなどが設定され、決まった日に集いの場所として機能する。期間中は、フィンランド大使館のマスコット「フィンたん」や、サンタクロースのパビリオン訪問も予定されている。
なお、Business Finland は、メッツァ・グループの他にもパートナーとなるフィンランド企業を募っているが、早くも2019年12月に札幌/ヘルシンキ線の開設を発表している同国のフラッグキャリア、フィンエアーからも参加の意思が伝えられているという。