アルルの衣装祭り、2017年は「アルルの女王」が選出
南仏プロバンス地方にあるアルルは、古代ローマ時代から中世にかけての歴史の息吹が強く感じられる町だ。ローマ時代には首府が置かれ、今なお闘牛が行われる「円形闘技場」や「劇場」をはじめ、 プロヴァンスに現存する最大の「浴場」や郊外にある大規模な「墓地」など、数多くのローマ遺跡が点在している。
アルルは中世、宗教の中心地でもあった。彫刻が美しい回廊があるロマネスク様式の「サン・トロフィーム教会」に、多くの観光客が訪れている。さらにアルルは、ゴッホが晩年過ごした町としてもよく知られている。
そうしたアルルでは、1903年から伝統的な衣装を身に纏った500にもおよぶ人々がパレードする「アルルの衣装祭り」が行われている。パレードは、レピュブリック広場から出発し古代劇場までを練り歩いた後、ダンスなどが行われる。無料で見物ができ、見る価値の高い民族祭りとなっている。また、この祭では3年に一度、アルル生まれの女性の中から「女王」が選出されるが、2017年はその開催年となっている。
この「アルルの女王」に選出される条件は、アルル出身であること以外にも、プロヴァンス文化における知識やプロヴァンス語の能力など、様々な厳しい基準が設けられている。新女王は、2017年5月1日に発表される予定で、7月2日に古代劇場で行われる「アルルの衣装祭り」では、女王にだけ許される純白の民族衣装を纏い優雅に現れる。
Fête du Costume
開催日 |
2017年7月2日 |
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会場 |
アルルの古代劇場など |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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