フェルメール展『取り持ち女』を期間限定で追加出展 東京展では国内最多となる計9作品が展示

2018年09月11日 掲載

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独ドレスデン国立古典絵画館が所蔵する『取り持ち女』は、フェルメール初期の大作で、日本では初公開となる。これまで東京で開催されてきたフェルメール展へのフェルメール作品の過去最多は8点としてきたが、本作の追加により今回はそれを上回る計9点となる。


Dresden-Zwinger

ドレスデン国立古典絵画館のあるツヴィンガー宮殿(当編集部 撮影)



取り持ち女(The Procuress)


『取り持ち女』(The Procuress)は、フェルメールの初期作の一つ。それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールが、初めて描いた風俗画である。当時、キリストが説いたたとえ話『放蕩息子』を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。
彼女を明るく照らす光、表情や手の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記されている(日本初公開/ドレスデン国立古典絵画館蔵/1656年/油彩・カンヴァス/143×130センチ)。


Sankei Vermeer

Making the Difference: Vermeer and Dutch Art - Tokyo

会期

2018年10月5日~2019年2月3日 (休館日の12月13日を除く)

時間

09:30~20:30

入場料

一般 2,500円、 大学・高校生 1,800円
中・小学生 1,000円 (未就学児は無料)

会場

上野の森美術館

ウェブサイト

https://www.vermeer.jp

情報提供:産経新聞社


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