マリー・アントワネットに想いを馳せながら楽しむ、黒い森での優雅なティータイム
かつてローマ人たちが「Silva Nigra=暗く恐ろしい森」と呼んだ、ドイツ南西部に広がる森「シュヴァルツヴァルト」。日本では「黒い森」として知られるが、ラヴェンナ渓谷を抱くこのドイツ最大の自然公園「黒い森南部自然公園」近くに、ドイツ国内はもとより、隣国からも多くの観光客が集まる「ブラックフォレスト・ビレッジ」がある。
1770年5月、神聖ローマ帝国の皇帝フランツ1世と、オーストリア大公マリア・テレジアの15番目の子として生まれた皇女マリー・アントワネットは、当時フランスの王太子だったルイ16世のもとへ輿入れする際、この場所にあった「ホーフグート シュテルネン」の旧館に滞在した。
ウィーンからパリまではおよそ1500キロ。移動に24日もかかる長旅であったが、マリー・アントワネットは450頭の馬をつなぎ、煌びやかに飾られた52台の馬車を引き連れていた。ホーフグート シュテルネンの外壁に描かれた絵からも、その豪華絢爛ぶりが見てとれる。ここからドイツ最後の町フライブルクまで、当時の馬車のスピードで3時間ほどであったという。
フランスやスイスの国境にもほど近いシュヴァルツヴァルトは、伝統的かつ洗練されたドイツ料理を味わうにも最適な土地で、中でも名産のサクランボと生クリームをふんだんに使った「シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ」で有名。シュヴァルツヴァルトで小規模生産され、そのまま食後酒としても飲まれている、香りの良い地域特定ブランドの蒸留酒「キルシュヴァッサー」を使った甘さ控えめのチェリータルトで、ホーフグート シュテルネンに立ち寄ったマリー・アントワネットも食したであろう、とされている。
ホーフグート・シュテルネンでは、日本からのグループ向けにこのシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテとローズヒップティーをセットにした「ティータイム・セット」の他、マリー・アントワネットをイメージした3コースの「マリー・アントワネット・メニュー」を提供している。
歴史ある豊かなドイツの森で、マリー・アントワネットに想いを馳せながら優雅なひと時を過ごしてみるのはいかがだろうか。詳細は、黒い森高原観光局日本地区セールスディレクターの鈴木氏(旅行会社のみ対応)まで。
Best Western Hotel Hofgut Sternen
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