2016年のラヴェンナ・フェスティバル
ボローニャから東へ74キロ、美しい色彩のモザイクで有名な古都ラヴェンナ。13世紀の叙事詩『神曲』の作者であるダンテゆかりの地としても知らるこの世界遺産の町で、1990年から毎年5月から7月にかけて管弦楽、室内音楽、オペラ、ダンス、民族音楽などの総合芸術祭「ラヴェンナ・フェスティバル」が開催されている。
期間中、ラヴェンナそのものが舞台となり、日本でも人気のリッカルド・ムーティ指揮の演奏がイタリアで鑑賞できる、数少ない機会でもある。日伊国交樹立150年周年にあたる今年、7月3日にムーティ指揮の記念公演が予定されている。
春(5月13日~7月13日)の主な見どころ以下の通り。なお、秋(10月14~23日)の3部作は「ドナウ川沿岸」がテーマ。『公爵令嬢マリツァ』『こうもり』『メリー・ウィドー』のドナウ3大作品が上演されている。
マンデラ3部作 (2016年6月9~12日)
2016年のテーマは「足早に過ぎ去っていった世紀」。その象徴となる人物ネルソン・マンデラに捧げられた、ケープタウン・オペラ制作、マイケル・ウイリアムズ監督の『マンデラ3部作』が、アリギエーリ劇場で上演される。
日伊国交樹立150周年記念公演 (2016年7月3日)
巨匠リッカルド・ムーティ指揮ルイジ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団と、東京春祭特別オーケストラ共演のコンサート。日本が世界に誇るピアニスト内田光子コンサート(6月1日)や、山海塾の舞踏公演(6月14日)も登場する。
管弦楽コンサート
・ リッカルド・ムーティ指揮ケルビーニ交響楽団 (2016年6月4日):シューベルト・ベートーベン交響曲
・ リッカルド・ムーティ指揮ケルビーニ交響楽団 (2016年7月5日):伝説的ファゴット奏者、D・マックギル競演
・ イワン・フィッシャー指揮ブダペスト・フェスティバル交響楽団 (2016年6月10日):ドボルザーク交響曲第8番
・ ダニエル・ハーディング指揮マーラー室内楽団 (2016年6月19日)
・ ケント・ナガノ指揮ハンブルグ・フィル (2016年7月11日)
チェロランディア (2016年6月12~18日)
欧州各地から総勢100人のチェリストがラヴェンナに集うイベント。ジョヴァンニ・ソッリーマとエンリコ・メロッツィによるこのプロジェクトは、若手音楽家やマリオ・ブルネッロ、E・レイゼガー、スカラ座の人気米国人チェリスト、そしてソッリーマ自身など著名な音楽家が、劇場だけでなく教会や城塞など各所でで演奏する。フィナーレには、壮大なチェロ100重奏が予定されている。
バレエ、ダンス
2016年は『山海塾』(6月14日)の他、ズヴェトラーナ・ザカローヴァが、ボリショイ劇場のスターであるM・ロブキンとD・ロドキンと共に、ダンテに捧げた幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』((6月30日)が上演される。
毎日開催!演劇とコンサート (2016年5月13日~7月13日)
期間中の毎日、午前11時と19時から下記の催しが行われる。料金はいずれも1ユーロ。
・ ダンテ・アリギエーリのためのパフォーマンス (時間:11時~/場所:フランチェスコ修道院中庭)
・ 晩鐘コンサート (時間:19時~/場所:サン・ヴィターレ大聖堂)
Ravenna Festival 2016
開催日 |
2016年5月13日~7月13日 (秋は10月14~23日の予定) |
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開催地 |
ラヴェンナ |
ウェブサイト |
(動画はイメージです)
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