「Italia, amore mio!」がバージョンアップして帰ってくる!
在日イタリア商工会議所(ICCJ)は、2018年4月21日と22日に都内で日本最大級のイタリアンフェスティバル「第3回 Italia, amore mio!」を開催。これを受け、去る3月22日に駐日イタリア大使館にて記者発表会を行い、その概要を説明した。
過去2回の「Italia, amore mio!」は、六本木ヒルズ(東京都港区)にて開催されたが、第3回目となる2018年度は会場を東京都品川区にある「天王洲アイルのカナルサイド」に移して行われる。ここは、隈研吾氏が設計した船型施設や木張りのボードウォーク、キッチンが完備された、近年注目を浴びるハイセンスなイベントスペースである。
また、2018年は首都圏だけに留まらず、夏には名古屋で、秋には大阪でも開催が予定されているが、今回発表されたのは東京会場のみ。出展者や内容は開催地によって微妙に異なるため、名古屋と大阪については後日あらためて詳細が発表される。
「Italia, amore mio!」とは?
「Italia, amore mio!」は、2016年に日伊国交樹立150周年を記念し、在日イタリア商工会議所が駐日イタリア大使館の後援を受けて初開催した日本最大級のイタリアンフェスティバルだ。イタリア政府観光局(ENIT)やイタリア文化会館、さらには日本人のハートを鷲づかみにする魅力的なイタリアのトップブランドまでもが一同に会し、各方面で展開するイタリアチーム「アズーリ」たちが、一丸となって取り組む一大プロジェクトである。
期間中は、華々しいパフォーマンスやコンサート、トークショーで盛り上がり、ファッションからトラベル、料理、音楽など、凝縮されたイタリアの魅力が存分に届けられる。イタリアをこよなく愛する日本人には、たまらなく魅力的な2日間である。
2017年度はイタリアを代表する歌手のアリーザと、リオオリンピック車椅子フェンシング金メダリストのベアトリーチェ・ヴィオ選手が来日。日本からも歌手の土屋アンナさんや、元フェンシング日本代表の太田雄貴氏らも参加し、会場に華を添えた。
メインテーマは『美を建てる』
何世紀にもわたってイタリアが表現してきた「美」。これはイタリアでは最も直轄的で、かつポピュラーな表現のひとつとなっている。「第3回 Italia, amore mio!」の東京会場では、その「美」とイタリアと日本の創造性を表す最も主な芸術的表現である「建築」に焦点を当て、『美を建てる』をテーマにイタリアの素晴らしさをアピールする。
イタリアからマッシミリアーノ・フクサス氏、手塚貴晴氏、山下保博氏、中永勇司氏などのこの分野における第一人者を招聘し、討論会やディベートを通じた「建築とデザイン」のビジョンを共有する。
さぁ、今年も思いっきり「イタリアに恋しちゃう?」
テーマは4つ、様々なイタリアブランドが登場!
イベントは今回、大きく4つのテーマに分けられ、様々なイタリアブランドが出店する。ひとつ目はラグジュアリーなイタリアを紹介する「レ・スタンツェ」。ここにはランボルギーニやマセラティ、テクノジムといったラグジュアリーブランドが勢揃いする。
また、今回はスペシャルなゲストしか入場できない「VIPラウンジ」も設置され、そこではミシュラン星つきシェフのロベルト・ロッシによる限定レストランを展開。トスカーナのスターシェフによる特別な一皿を提供する。
イタリア広場を意味する「ピアッツァ・イタリア」では、イタリア政府観光局(ENIT)や MSCクルーズジャパンなどが旅の情報を提供。また、イタリア最大手の食品メーカー「バリラ」のパスタ・バーや、イベント期間中にのみ展開されるウンブリア州のトリュフとサフランを使ったウンブリア料理レストラン、さらにカラブリア州のマンマによる伝統料理のポップアップレストランもオープンする。パスタ・バーでは「バリラ・パスタ・ワールド・チャンピオン」に選ばれた山田剛嗣シェフによるクッキングショーも予定されている。
30を超えるストリートフードが軒を連ねるのが、ボードウォーク上の「ヴィア・カナーレ」。ここではピッツァやジェラート、エスプレッソなど、本格的なイタリアの味が気軽に楽しめる。
そして、エンターテイメントが楽しめるのが、愛の船を意味する「ナーヴェ・アモーレ」。ここでは船上がメインステージとなって様々なパフォーマンスが展開され、船内の地下には映画館が設置され、日本初公開となるイタリア映画が2作品『プロセッコがある限り希望がある(原題:Finché c’è prosecco c’è speranza/2017年)』と、ドキュメンタリー映画『ナポリターナーズ(原題:Napolitaners)』(いずれも日本語字幕付き)がプレミア上映される。映画の鑑賞は定員制のため、イベント公式サイトから事前申込みが必要となる。
今回は「ピアッツァ・イタリア」にキッズスペースも設けられ、小さな子どもから高齢者までが楽しめるように工夫されているのも大きな特徴となっている。
今年も超豪華なVIPゲストがラインナップ
第3回もイタリアと日本の双方から豪華ゲストがラインナップされている。イタリアからは「エンマ」が来日。エンマはイタリアのミュージックシーンにおいて、「最も愛されている」といっても過言ではないアーティスト。2012年の「第62回 サンレモ音楽祭」では楽曲『Non è l’inferno』で優勝した。
プラチナ・ディスクの獲得数は13におよび、フェイスブックでの「いいね」は3百万、インスタグラムでは60万人のフォロワーを有する。Youtubeにおいては視聴回数2億4千万を記録し、Spotifyからストリーミング上で最も再生されたイタリア人女性アーティストとして認定されている。このビッグネームの来日には、在日イタリア人も感嘆の声を上げる。そして、日本からはモデルでハリウッド女優のすみれや、お馴染みのパンツェッタ・ジローラモなどが登場する。
その他にも、イタリアの個性派俳優として数々の受賞歴を持つジュゼッペ・バッティストン、イタリアラップ界の新星SHADEなど、錚々たるVIPゲストが来日する。
会場では、来日する世界 NO.1 バーテンダーに輝いたブルーノ・ヴァンザンが提供するイベントオリジナルカクテル「Amore mio」や、料理研究家のフランチェスコ・ベリッシモによるクッキングショーも見どころとなっている。
運河が野外映画館に早変わり?!
「第3回 Italia, amore mio!」において、度肝を抜かれるようなプログラムのひとつが「水上野外映画館」と言えるだろう。
イタリア映画の名作といえば『ニュー・シネマ・パラダイス』。この作品の中で、映写技師のアルフレードが主人公のトト(サルヴァトーレ)に「アーブラーカターブラー」と言いながら、上映中の映画を外にある別の建物の壁に投影する映写室での場面があるが、なんと「Italia amore mio!」でもそれをイメージした映画上映が行われる。
「ナーヴェ・アモーレ」からカナルの対岸にあるNECビルの壁にフィルム投影。高画質なプロジェクションマッピング・スタイルの映画鑑賞が野外で楽しめる。上映されるのは、もちろん『ニュー・シネマ・パラダイス』である。
とにかく今年の「Italia, amore mio!」は、これまでとスケールも大違いである。上記以外にも、今回はイタリア往復航空券等が当たるスタンプラリーが実施される。
楽しく走ってチクリスタ垂涎の的「ビアンキ」の自転車をゲット?!
「第3回 Italia, amore mio!」では、FUNラン「Amore Mio Run ~ 1a COPPA ICCJ」も開催される。イベントが開幕する2018年4月21日の朝10時にスタートし、リレーマラソン(1時間)、カップルラン(40分)などがある。定員は500名、参加には事前のエントリー(有料)が必要となる。
参加賞はフードコーナーで好きなものを選べたり、豪華入賞商品や抽選景品も多数あり。商品の中には、チクリスタ(サイクリスト)垂涎の的である自転車メーカー「ビアンキ」の「Roma 3」もあるというから見逃せない。
この春は「第3回 Italia, amore mio! イタリアに恋しちゃう?」で見て、食べて、聴いて、楽しく走って、イタリアという素晴らしい国や自分に、そしてその瞬間に恋してみよう!
Italia, amore mio! 2018
開催日 |
2018年4月21~22日 |
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時間 |
10:00~21:00 |
会場 |
天王洲アイル・カナルサイド(寺田倉庫前) |
参加費 |
無料(一部有料あり) |
ウェブサイト |