アリタリア航空、2018年冬期スケジュールからANAとのコードシェアを発表!今秋導入の新ユニフォームのお披露目も
大使公邸にてレセプション「Alitalia 2020」を主催したジョルジョ・スタラーチェ大使閣下は冒頭、イタリアを訪れる日本人観光客数も順調な伸びをみせており、また一人当たりの消費額も伸びていると挨拶。レセプションのパートナーで同国のフラッグキャリアでもあるアリタリア-イタリア航空(以下、アリタリア航空)とともに、イタリア系企業を中心に集まったおよそ150名の招待客をオール・イタリアで出迎え、謝意を表すとともに、あらためてイタリア観光の魅力を訴求した。
低迷期を抜け出し順調に回復
今後は法人需要開拓のため活動を強化
続いて挨拶に立ったアリタリア航空の最高コマーシャル責任者(CCO)であるファビオ・マリア・ラッツェリーニ氏はまず、同社にとって日本はイタリア、米国、ブラジルに次ぐ世界で4番目の大きな市場となっており、ブラジルとの差も僅差であると説明。また、この数年下向きの時期が続いていたが、2018年に入ってから国際線の搭乗率も順調に推移しており、特にカーゴ(貨物)での手ごたえを感じていると述べた。
また、今後については観光需要に留まらず、ビジネス客の取り込みを図るため日本にも法人専門の営業部を新設し、法人営業を強化。さらなる増収を目指す方針であることを明らかにした。
その後、グローバル・ビジネストラベル・セールス&コマーシャル・パートナーシップ VP のエミリアーナ・リモサーニ氏が、ビジネスマンにとって非常に大切な「ORA=時間」をキーワードに同社の運航路線やスケジュール、サービスなどを紹介。ローマ・フィウミチーノ空港の第3ターミナルに新設されたビジネスラウンジ「カーサ・アリタリア」や、今年11月の新たな機内食の導入計画にも言及した。
日本からの利便性もアップ!
ANA とアライアンスの枠組みを越えた包括的提携を実現
アリタリア航空はこの春、日本の ANA と包括的な提携契約を締結させ、2018年10月28日の冬期スケジュールより、日本/イタリア間、および日本とイタリア相互の国内線においてもコードシェアを実施する。この件については、ANA の取締役 兼 専務執行役員である藤村修一氏がスピーチを行った。
藤村氏によると、コードシェアの対象となるのは、アリタリア航空が運航する成田/ローマおよびミラノ線と、ローマと結ばれるミラノ/ヴェネツィア/フィレンツェ/ボローニャ/トリノ/ナポリ線、そして ANA 運航の成田から札幌/仙台/セントレア/伊丹/福岡/那覇を結ぶ6路線で、航空券はレセプションが行われた10月15日の夕刻から販売が開始された。
この包括的締結はマイレージにも適用され、搭乗するコードシェア区間のマイル積算だけでなく、両社のマイレージ特典航空券も利用できるのだという。
ANA とのコードシェアを活用してイタリアのもっと奥へ
イタリアは9月に東京ビックサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン2018」に、今年も大きなブースで出展したが、その翌々日には都内でイタリア政府観光局(ENIT)主催のイタリア・ワークショップを東京と大阪で行った。
このワークショップにはイタリアから例年より多い20団体が参加したが、その中には今回締結した ANA とのコードシェアの対象となる路線のうち、トリノやトリノをゲートウェイとするヴァッレ・ダオスタ、ボローニャ、そしてミラノから気軽に足を伸ばせるマッジョーレ湖の観光局も出展した。
いずれも多様性に富み、見どころもたっぷり。他のイタリアの人気都市に比べると、日本人観光客は少なめのエリアでもあることから、ANA とのコードシェアを機に需要や日本人観光客の増加も期待されるところだ。
この秋から着用が始まる新ユニフォームを初披露
「Alitalia 2020」では、イタリア映画『ニューシネマパラダイス』のバイオリンの生演奏にのせ、2018年11月8日からの着用が予定されているアリタリア航空の新ユニフォームも初披露された。
これは、ミラノのデザイナー、アルベルタ・フェレッティ氏が空港職員やフライト・アテンダントのためにデザインしたもので、男性用はスーツ、女性用はスーツ(スカートとパンツタイプ)とワンピースの3種類ある。通気性に富んだ上質な軽量素材で作られたこのユニフォームは、乗務員や空港職員たちの軽快な動きをサポートする。
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