ハズレを引くのは誰? セゴビア伝統のクリスマス菓子「王様のケーキ」を味わう
冬になると、通りに焼き栗のスタンドが並び始めるセゴビア。そして、いよいよクリスマスシーズンが近づいてくると、店にはトゥロンやポルボロン、マジパンといった温かみのある色彩をしたスペインの伝統菓子が並び、人々の心を和ませる。そんなセゴビアで欠かせない冬のスイーツといえば「ロスコン・デ・レジェス」。これは生クリームをたっぷり挟んだ西洋菓子パンで王冠を象り、果物の砂糖漬けで飾ったセゴビア伝統のクリスマス菓子で、毎年1月5日頃にパン屋やカフェなどに並ぶ。
セゴビアの人々は、キリスト誕生を祝い従者を伴い町へとやって来る「三賢者のパレード」が行われる1月5日の晩に「ロスコン・デ・レジェス」を切り分け、家族や友達たちと食べる。このお菓子には通常、幸運のフィギュアと乾燥したインゲン豆が隠されており、インゲン豆入りのピースを引いた人が、翌年の「ロスコン・デ・レジェス」の代金を支払うことになる。また、この1月5日の夜には、良い子にしていた子供たちにプレゼントを手渡す風習もある。
(写真はイメージです)
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