ザンクト・ガレン1400周年、織物博物館や修道院付属図書館で特別企画展を開催
スイス北東部にあるザンクト・ガレン州の州都、ザンクト・ガレン。世界遺産の修道院があることでも知られるこの町の名は、聖人ガルス(Gallus)に由来している。
言い伝えによると、612年にアイルランドからやってきた修道士ガルスが、シュタイナッハ川の流れに沿ってシュタイナッハ森(当時はボーデン湖からアッペンツェル地方まで鬱蒼とした森林地帯だった)の中を進み、ミューレック峡谷の滝のところまできた時に転び、イバラの茂みに倒れんだとされている。それを神からの啓示と受け取ったガルスは、この地に小さな庵を建てた。それが後のザンクト・ガレン修道院へと発展した。
その修道院と町のルーツともなったこの612年の故事から数えて1400年目に当たる今年、ザンクト・ガレンでは「聖人ガルス記念年」とし、ガイドツアーのほか、特別企画展が開催されている。
「聖人ガルス~その人生・伝説・信仰」展
世界遺産にも登録されている「修道院付属図書館」で開催されている特別展。森で出会った熊が彼の言葉に従って木を火にくべたという言い伝えを記した書物や挿絵、彫像などのほか、聖人ガルスに関するさまざまな資料が公開されている。
Der heilige Gallus 612 | 2012 : Leben – Legende – Kult
会期 | 2012年11月11日まで |
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会場 | 修道院付属図書館 |
ウェブサイト |
「ザンクト・ガレン教会の至宝」展
ザンクト・ガレン織物博物館で開催されている、教会の特別儀式に使われる高価な刺繍細工が施された貴重な祭服の数々や、装飾のための布地、時代とともに変遷してきた装束などを集めた特別企画展。
Herrlichkeiten – Textile Kirchenschatze aus St.Gallen
会期 | 2012年12月30日まで |
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会場 | ザンクト・ガレン織物博物館 |
ウェブサイト |