アナトリア半島で希少な動植物と出会う旅
動 物
ターキッシュアンゴラ
世界的に知られる「ターキッシュアンゴラ」の故郷は、トルコの首都アンカラ。17世紀に船乗りによってヨーロッパに持ち込まれ、18世紀にはすでにヨーロッパ貴族の間でかわいがられる存在になっていた。白く長い毛に覆われた長毛種で、尖った大きな耳とフサフサとした尻尾が特徴。生命力に溢れた猫である。
ヴァンキャット
「ヴァンキャット」は目の色がブルー、アンバー、またはそのオッドアイ(左右で目の色が異なる)の高貴な猫。ヴァン県の固有種で、通常両耳の間に1つ2つの黒い斑点がある。賢こい上、泳ぐことができる希少な猫でもある。
カンガルドッグ
「カンガルドッグ」は、シヴァス県カンガル郡原産の犬種。主に牧羊犬や番犬として活躍し、トルコ原産の犬種として世界的にもよく知られている。賢く強く勇敢だが、訓練をするのはなかなか大変と言われている。また、牧羊犬として活躍し、最大の特徴は飼い主に対する驚くほどの強い忠誠心と防衛本能。子どもたちには特に優しい反面、オオカミやジャッカルなどの捕食者とも勇敢に闘う頼もしい犬である。
ターキッシュポインター
「ターキッシュポインター」は、メルスィン県タルススに固有の狩猟犬。鼻の形状が特徴的で、まるで2つあるかのように見える。見た目には少々不格好だが、鋭敏な嗅覚はこのユニークな鼻の構造のおかげと言われている。二手に分かれた鼻孔の形状に因み、トルコ語で「フォーク鼻」とも呼ばれている。また、細長い頭はとても頑丈。この希少種の存続を図り、現在も純血種を保護するための特別プログラムが進行している。
アンゴラウサギ
フワフワの長い毛で知られる「アンゴラウサギ」は、「アンゴラヤギ」や「ターキッシュアンゴラ」同様、首都アンカラから世界に広まった純血腫。かつては、アンゴラヒツジから得られるアンゴラ繊維が有名だったが、18世紀初頭以降は保温効果の高い「アンゴラウサギ」の方がよく知られるようになった。
植物
カスナックオーク
「カスナックオーク」は、コンヤやアフヨン、ウスパルタ、キュタフヤなどでよく目にする樹木。家具塗装や、寄せ木細工の材料として重宝されている。
ターキッシュスイートガム
「セイヨウカジカエデ」に似た「ターキッシュスイートガム」は、ムーラやフェティエとその周辺で最も目にする樹木。成長すると、高さ20メートルにまでなるものもある。
イスピルオーク
「イスピルオーク」は、ヨズガット、カスタモヌ、アナトリア東部で見られる植生。葉柄が短く、成長すると樹木の高さは6~7メートルになる。
ダッチャナツメヤシ
「ダッチャナツメヤシ」は、テケ半島やダッチャに多い高さ10~15メートルほどの樹木。1.5センチ位の長さの、黄色みがかった茶色の実(デーツ)が生る。強風に弱いことから、テケ半島の深い谷間に生息している。
トロイモミ
「トロイモミ」は、イダ山にしか植生しない高さ30メートルにもなる針葉樹。長さ20センチほどの球果ができる。湿った土壌に適し、好条件下では成長が早い。
エベルルピナス
「エベルルピナス」は、1982年にトルコの植物学者が発見した草木植物。高さ40~80センチほどで、黄色い花がつく。最大の特徴は、ひとつの花から3つの実がなること。現在、アクシェヒル湖とエベル湖の斜面にまばらに見られる。数が激減していることから、絶滅危惧種に登録されている。
アンタルヤクロッカス
「アンタルヤクロッカス」は、アンタルヤだけに分布する植物で、オークの森のあちこちで見られる。標高1,000メートルほどの高地で同じ根から何年も芽吹き、花は10月から12月まで楽しめる。
ロイヤルシダ
「ロイヤルシダ」は、小川の畔や牧草地、湿地帯などに多く見られる多年生植物。黒海地方はじめ、トルコ全土の湿潤な土壌に分布している。葉の長さは4~6センチ。葉柄は1~2メートルまで伸び、7月から8月にかけて見ごろを迎える。
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