トルコ西部の村ビルギが2022年の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選出 イノベーションとサステナビリティへの取り組みが評価

2023年01月12日 掲載

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Birgi

上空からみたビルギ
(画像提供:トルコ共和国大使館・文化広報参事官室)




オデミシュ(イズミル県)の町から約7キロの距離にあるビルギは、ユネスコ世界遺産のエフェスや、果実酒で有名なシリンジェ、チェシュメ、アラチャトゥ、セフェリヒサルなどの保養地にも近いことから、国内外から多くの観光客が訪れている人気の村。地元の女性起業家らが、絹織物や伝統手芸「オヤ」などの伝統工芸品のショップの開店に乗り出すという活発な新ビジネスをスタートさせ、経済、社会、そして環境面でのサステナビリティへの取り組みが評価され、今回の選出に至った。

村には、アナトリア君侯国時代やオスマン帝国時代の墓、マドラサ(神学校)、モスク、噴水、浴場、図書館など、数多くの歴史的建造物が残る、屋根のない博物館のような町である。また、すべて天然由来のもので作られているエーゲ海ならではの朝食をはじめ、地元の鶏を使った「ケスティルメスープ」、オーガニックハーブのチキンローストやサラダ、小麦・大麦・肉のシチュー「ケシュケク」のバター乗せ、チャタル(レンズ豆)のスープ、ズッキーニの花の詰め物、村にある古い石窯で乾燥させて作るドライパン「ベスメット」といった、ビルギ特有の魅力的な郷土料理も多い。



Birgi

「2022年 ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選出されたビルギのイメージ
(画像提供:トルコ共和国大使館・文化広報参事官室)




「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は、2021年にスタートした持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、観光を通じて文化遺産の促進と保全、サステナブルな開発に取り組んでいる地域を表彰するプロジェクト。<観光>を発展の原動力とし、新たなビジネスや収入を得る機会として受け入れ、地域に根ざした価値や製品を保存・推進している地方都市を対象としている。2022年度は、世界18ヶ国から32の地域が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選出された。

ビルギ村は、1996年にも「保護地域」に指定された他、2012年にユネスコ世界遺産の暫定リストにも登録されている。現在は、トルコの「チッタスロー」ネットワークに参加するための取り組みも進められている。


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