《持続可能なガストロノミー》の未来を切り開くトルコ 「MICHELIN Green Star」10軒獲得の快挙も!
豊かな食文化と、環境に配慮した現代的な取り組みを融合することで、《持続可能な美食》の実現に向けて大きな一歩を踏み出しているトルコ。同国では、すでに19,000以上の認証宿泊施設を持ち、サステナブル・ツーリズムをリードする存在。今後は、飲食業者向けにも新たなモジュールを追加した観光プログラムを展開し、業界全体の《持続可能な変革》を加速させる。
2022年、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)と提携し、国家単位としては世界初となるサステナブル・ツーリズムプログラムを策定したトルコ。以来、国内の宿泊施設では、次々とGSTC基準に準拠した持続可能な慣行を取り入れている。現在は、国内17,500軒以上の宿泊施設が認証を受け、うち1,300軒がGSTC基準に適合。持続可能な観光分野でのリーダーシップを確立したトルコは、2024年の旅行・観光開発指数(TTDI)で119ヶ国中29位にランクインしている。
トルコの《持続可能な食文化》の根底にあるのは、地理的表示のある81州の郷土料理の数々。これらは自然な生産方法と高い品質を守りつつ、持続可能な伝統の味を伝えている。トルコでは現在、2,218品目の食材が特許庁に、29品目が欧州連合(EU)に登録されており、また地域ごとの郷土料理も世代を超えて受け継がれている。これにより、何百年もの歴史を持つオリジナルの料理が、現代でも味わえる。
とりわけトルコの次世代シェフやレストラン経営者らは、アナトリアの文化を反映させた《持続可能なガストロノミー》を創出し、伝統を守りつつも、現代的な要素を盛り込んだ未来に向けた食文化を構築している。その結果、2024年版ミシュランガイドでは4軒、2025年版ではさらに6軒が加わり、合計で10軒のレストランが環境に配慮したガストロノミーを実践するレストランに贈られる「ミシュラン・グリーン・スター」を獲得している。
MICHELIN Green Star - Türkiye
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