ディラン・トマス生誕100周年
今年は英国の偉大なる劇作家、シェイクスピアの生誕450周年に当たるが、2014年はまたウェールズが誇る詩人および作家であるディラン・トマスの生誕100周年でもある。
これを受け、ディラン・トマスが生まれたスウォンジーや、トマスが暮らした海沿いの村ラーンといったウェールズの各地で、トマスの功績を讃えたイベントが年間を通じて催される。
また、2014年のラーン文学祭では「ディラン・ウィークエンド」が、3回に亘り開催。第1回目は4月に行われ、歌手パティ・スミスと詩人サイモン・アーミタージュがイベントを企画し、3月には詩劇『ミルクの森で』のウェールズ国立劇団によるパフォーマンスや、4月からはオペラとしてウェールズ・ツアーが行われる。
さらにトマス愛好家のため特別に用意された観光ツアー「ディラン・オデッセー」では、5月から9月までウェールズからオックスフォード、そして彼が没したニューヨーク(1953年没)を訪れる旅が企画されている。そして、最も重要なイベントとなる「ディラン・トマス・フェスティバル」は10月27日から2週間に亘り催され、イベントには数々の著名人の出演が予定されているという。
こうしたことから、2014年はディラン・トマスの作品と再会する人にとっても、初めて出会う人にも最適な年といえる。
ディラン・トマスの代表作に『ミルクの森で(Under Milk Wood)』 があるが、中でも「Do not go gentle into that good night」という一節が特に有名で、世界的にも高く評価されている。
ウェールズ出身の大物俳優リチャード・バートンは、この『ミルクの森で』をラジオ劇で初演し、その後1972年にエリザベス・テイラーと同作品に映画出演した。アンソニー・ホプキンスが朗読、エルトン・ジョン音楽を担当したアルバム(1988年)もあるので、様々な角度からトマスの世界に触れてみたい。
Dylan Thomas 100
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