2016年はシェイクスピアの没後400年
英国が生んだ偉大なる劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。2016年は、そのシェイクスピアの没後400年に当たる。そこで、シェイクスピアの生誕地であるストラットフォード・アポン・エイヴォンでも、この特別な記念の年を祝うための新しい展示やイベントが企画されている。
ストラットフォード・アポン・エイヴォンにある5つのアトラクションを管理する「シェイクスピア・バースプレイス・トラスト」は、シェイクスピアが没するまでの19年間暮した家「ニュー・プレイス」の改装プロジェクトを推進。これによりニュー・プレイスは、シェイクスピアを記念する新たなランドマークへと生まれ変わり、成功の絶頂期を迎えたシェイクスピアの人生に触れることができる。新たなニュー・プレイスは、シェイクスピアの命日にあたる4月23日にオープンを予定している。
また、同地を拠点とする劇団「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」(RSC)は、没入型の大規模な展示を新たにオープン。劇団の歴史や、ここで世界的にも名高い舞台作品がどのように制作されてきたのが追体験できる他、衣装が保管された衣装倉庫のツアーも催行されるという。さらに2016年には、シェイクスピアや同時代に活躍した劇作家による作品も多数上演される予定。特にアントニー・シャーが主演する『リア王』は、注目を集めている。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアイコン的な劇場「ジ・アザー・プレイス」も、修復工事が行われている。2006年に閉鎖された同劇場には、今回新たに2つのリハーサル室と衣装倉庫が加えられ、フレキシブルに利用できる200席のミニ・シアターとして2016年にオープンが予定されている。
ストラットフォード・アポン・エイヴォンにある15世紀建造の「キング・エドワード6世スクール」では、シェイクスピアが学んだとされる教室とギルドホールを4月23日に一般公開する。この建物が最後に改修されたのは1890年代のこと。今回の改修工事では、そこに肩の凝らない、分かり易い展示が施されるという。
ウィリアム・シェイクスピアが教育を受け、初めてプロの劇団の芝居を見た場所として知られる「ギルドホール」も見逃せない。1418年から1420年にかけて建造された建物を訪れれば、きっと16世紀に迷い込んだような錯覚を感じることだろう。
Shakespeare 2016
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(写真はイメージです)
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