賞金1千万円！「ゴールド・ラッシュ：ブランドUSAマーケティング・チャレンジ」でベルトラ株式会社がグランプリを獲得
アメリカ合衆国の公式観光促進団体「ブランドUSA」は、新鮮かつ斬新なアメリカ旅行の販促企画を募るコンテスト「ゴールド・ラッシュ：ブランドUSAマーケティング・チャレンジ」を実施した。日本の主要な旅行会社、および将来の旅行業界を担っていく全国の大学や専門学校で観光やホスピタリティを学ぶ学生らに呼びかけ、創造的かつ革新的なアメリカ旅行マーケティング・プランの設計や提案を募った。
これはアメリカ旅行商品の販売促進やマーケティングに、新たなアプローチを模索する機会の提供を目的に実施されたもので、審査は「創造性」「実現可能性」「持続可能性」「期待されるROI（投資利益率）」「ブランドUSAのマーケティング目標」との親和性の5つを基準に行われた。
知られざるアメリカの魅力再発見をメインコンセプトとする企画で
ベルトラ株式会社がグランプリを獲得（画像提供：ブランドUSA）
先ごろ、都内で同コンテストの決勝戦（最終プレゼンテーション）が行われ、予備審査を通過したファイナリスト5社と学生3名が登壇。一攫千金 ～ ゴールド・ラッシュ！ 賞金1千万円をかけて審査員の前で提案する企画の内容を発表するとともに、審査員からの質疑応答に挑んだ。
審査員は、ブランドUSA グローバルトレード開発ディレクター（アジア太平洋地区） スージー・シェパード氏、同日本地区ディレクターの早瀬陽一氏、一般社団法人日本旅行業協会 海外旅行推進部副部長の薦田 祥司氏、株式会社地球の歩き方 アドバイザー兼ビジットUSAコミッティジャパン副会長の奥健氏の計4名。決勝戦では参加型システムが採用され、会場にいた観客からもスマホを介してコメントや意見を募った。
■ グランプリはベルトラ株式会社の「Rediscovering America」
慎重な審査の結果、グランプリを獲得したのは「Rediscovering America」を掲げたベルトラ株式会社。販促プランの実装のための資金として、現金1千万円が贈呈された。
同社が提案したのは、9つのテーマからアクティビティを組み合わせ、各地の様々な魅力を活かしたツアーを新たに企画・造成するとともに、同社が関係を構築しているアメリカ国内のサプライヤーや、アメリカ国内の州や都市と姉妹都市関係を有する日本の自治体、特に観光地域づくり法人（DMO）と連携し、日本での認知度が低い地域やその魅力を訴求するという革新的な販促プラン。とりわけブランドUSAが注力する「まだ日本人にあまり知られていない地域での体験」が盛り込まれていた点が、高い評価につながった。
学生部門で優勝した岩田貴子さん
（画像提供：ブランドUSA）
また「学生部門」では、ホスピタリティツーリズム専門学校観光科の岩田貴子さんが、シニア向けのマーケティング・プラン「人生も旅もコッカラ～アメリカで花をめぐろう！咲かせよう！～」で優勝した。
これは「州の花」や「旬の花」を見にアメリカを旅行しようという、シニア層（60代以上）をターゲットとする企画で、50州すべてをカバーできる地理的な広がりや、ツアー販促のツールとして全国にある植物園や花屋で展開するアイデアが高く評価された。岩田さんにはブランドUSAより、賞金10万円が贈られた。
今回「ゴールド・ラッシュ：ブランドUSAマーケティング・チャレンジ」を終え、ブランドUSAのグローバルトレード開発担当ヴァイスプレジデントのジャッキー・エニス氏は、「ブランドUSA初のマーケティング・コンテスト『ゴールド・ラッシュ』を開催できたことを嬉しく思っています。これは日本で初めて実施された旅行商品の販促コンテストであり、企業および学生によって提案いただいたプランの創造性と革新性に非常に感銘を受けました。今回提出されたプランが実施され、その後の予約・販売にどのような成果が出るかを楽しみにしています。『ゴールド・ラッシュ』コンテストの結果として、展開される新たなアメリカ旅行商品の販促活動が、長らく日本人の海外旅行先1位であるアメリカへの観光を促進する一助となることを確信しています」と述べている。
Brand USA
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