ニューサウスウェールズの田舎町で美食体験
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Byng Street Cafe © Destination NSW
標高が高く、豊かな火山性土壌に恵まれたオレンジ地区は、シャルドネやソーヴィニヨンブラン、シラー、カベルネソーヴィニヨンなどのクール・クライメット(冷涼気候)・ワインの生産に理想的な土地。コーヒーと焼き菓子で一息ついたら、まずはこの地区にある「ワイントレイル」を探索してみよう。
オレンジ地区には「ハイファー・ステーション・ワインズ」をはじめ、「スウィング・ブリッジ」、「フィリップ・ショー・ワインズ」「ロス・ヒル・ワインズ」など、60以上のブドウ農園と40を超すセラードアがある。農園やセラー選びに迷ったら「Orange Wine Tours」や「Vine Venture Tours」のツアーに参加してみるのも一案だ。
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フィリップ・ショー・ワインズ © Destination NSW
ワインテイスティングで1日を終えたら、町にある高級ダイニングレストランでディナータイム。オススメは最高品質の地元食材を使い、木・木炭オーブンで独特の風味を添える「チャード」などだが、その他にもワインのテイスティングができる「ロウリーワイン」の敷地内にあるレストラン「ラシーヌ」での3コース料理、オーストラリアで最も評価が高い女性シェフ、シモン・ホーク氏が率いる「Lolli Redini」など、グルメが楽しめるレストランは数多い。
オレンジは田舎町だが、ブティックホテルなど宿泊施設の選択肢も豊富だ。例えばコテージが魅力的な「メイフィールド・ヴィンヤード」や、グランピングが楽しめる「ナッシュデール・レーン・ワインズ」、羊の毛刈り小屋を改造した部屋がある「ブラック・シープ・イン」はいかがだろう。ホテルがお好みなら「クエスト」や「オリアナ」、または新たにオープンした「バイン・ストリート・ブティックホテル」などもある。
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Charred Kitchen and Bar © Destination NSW
第2日は「バイン・ストリート・ローカルストア」や「グッド・エディ」の美味しい朝食でスタートしたら、ブティック・ショッピングを。「ザ・ソニック」は、複数のオーストラリア人トップデザイナーが手掛ける衣類やアクセサリー、家庭用品などを提供。通りを少し歩いたところには、スタイリッシュな家具、クッションやラグを取りそろえた「ザ・ホワイト・プレイス」がある。
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ザ・ソニック店内 © Destination NSW
残り時間は、オレンジ周辺の歴史的な町や村を探訪。保存状態の良い19世紀の建築物が建ち並ぶミルソープやカーコアの歴史地区を散歩したら、「トニック」で季節感たっぷりのランチを味わってみよう。もっとカジュアルにランチを楽しむなら、オレンジに戻ってユニークなショッピングとダイニング体験ができる「Agrestic Grocer」へ。この店では、週末にミュージックライブも行われている。
シドニーに戻る前には、ブッシュウォーキングやカンガルー、ワラビー、ハヤブサ、オナガイヌワシなどの野生生物に出会える「ナンガー国立公園」に立ち寄るのもお忘れなく!