ノルウェージャンクルーズライン、2隻に排出ガスクリーニングシステムを搭載
ノルウェージャンクルーズラインは、同社の保有船「ノルウェージャン・サン」と「ノルウェージャン・ジェイド」に、排出ガスクリーニングシステムを新たに搭載した。新システム導入は、ノルウェージャンが総力をあげて実施している「セイル&サステイン環境プログラム」の一環として行ったもので、保有船の排出ガスに加え、環境フットプリントの大幅削減を目指す。
ノルウェージャンクルーズラインは、他のクルーズラインに先駆け2014年に6隻を改造。そこに今回の2隻が加わり、現在は計8隻が排出ガス削減にコミットしている。今後は、搭載された新技術により数年で約3000トン相当の硫黄酸化物(SO x)ガスを削減。新システムは、排出ガスが排気管を出る前に硫黄酸化物を洗い流し、微粒子汚染物質PMを取り除くもので、これによりクリーンな白いスチームが排出される。
2016年、ノルウェージャンは最先端技術の「ウォーター・メンブレン・フィルトレーション・ユニット」のスクラバーをクルーズラインとして初めて搭載し、業界をリードした。これは「ウルトラフィルトレーション技術」を駆使したクローズトループオペレーションによる水処理技術で、副産物はドラム缶に保管されている。
また、「環境への影響を抑えたオペレーション」「国内・国際ルールと法規に則った生ごみと廃棄物処理」「資源のリサイクルと再利用」など、安全と環境保護政策とした環境関連目標をいくつか設定され、環境マネジメントプログラムの継続的改善に特化した目的とターゲットも設けられている。
ノルウェージャンのクルーズ船のうち排ガス浄化技術が装備されているのは、今回の「ノルウェージャン・ジェイド」と「ノルウェージャン・サン」に加え、「ノルウェージャン・パール」「ノルウェージャン・ジェム」「ノルウェージャン・エスケープ」「ノルウェージャン・ジョイ」「プライド・オブ・アメリカ」、さらに2018年6月に就航する「ノルウェージャン・ブリス」。ノルウェージャンクルーズラインは、2020年までに一般海域における硫黄分規制の上限を3.5%から0.5%に引き下げる、マルポール条約付属書VIのコンプライアンス・ゴール適合を目指している。
Norwegian Cruise Line
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