TOP OF INTERLAKEN 「ハーダー・クルム」
最新モデルのパノラマ・ケーブルカーでハーダー・クルムにGO!
「ハーダーバーン」は、インターラーケンの中心部から最も近く、あっという間にアイガー、メンヒ、ユングフラウの3名山、トゥーンとブリエンツの2つの湖、インターラーケンの町並みまで一望できる絶景スポットまで運んでくれるので、半日もしくは移動前後に約2時間あれば、インターラーケンから往復して十分にその眺望が楽しめる。
また、最新モデルのパノラマ・ケーブルカーからも、インターラーケン周辺の景色が見渡せるので、時間が限られた忙しいツーリストの強い味方でもある。
乗り場があるのは、インターラーケン・オスト駅にほど近い、ライン河の支流であるアーレ川の畔。ベルナーオーバーランド山系南側のウンターアーレ氷河を水源とするアーレ川は、グリムゼル湖からレーテリクスボーデン湖、ハンデッグ滝を通り、ブリエンツ湖からトゥーン湖へと流れ込んでいる神秘的な緑色をした美しい川で、乗り場の横にはアルプスの稀少な野生生物であるアイベックスやマーモットにも会える「アルパイン・ワイルドライフ・パーク」がある。
およそ175年前にハーダー・クルムを訪れ、その景観に感動した作曲家のメンデルスゾーンは、その絶景を讃える文章を残している。現在、ケーブルカー乗り場の左脇から展望台へと続くハイキングコース(片道目安:約2時間50分)沿いには、標高635メートルの場所に当時人気のビュースポットで、メンデルスゾーンも眺望を楽しんだという東屋(Hohbüel Pavilion/2007年6月に焼失し、2009年7月に再建)がある。
絶景と味わうグルメなスイス伝統料理
そんな展望台にある一見、中欧の木造教会を彷彿とさせるアールヌーボー様式の建物は、観光客にも地元っ子にも人気のパノラマ・レストランだ。
以前はケーブルカーの運行スケジュールに合わせて、レストランも夕方にクローズしていたが、2014年に開始されたケーブルカーのサンセット運行に伴い、同年は7・8月の限定で、2015年からはシーズンで夜間営業をスタートした。
現在は、夏季運行期間中の毎日、朝9時30分(日曜のみ朝8時30分)から夜21時30分まで、少し遅めの朝食からランチ、ディナーまで提供している。メニューには、軽食、パスタ、サラダ、肉料理から、フォンデュやラクレット、伸びるチーズを使ったケーゼシュニッテンまで、お腹の空き具合や時間帯に合わせて選べる料理が豊富に揃い、ドリンクメニューも充実している。
店内には90席あるが、晴れた日は屋外に250あるテラス席の利用がお勧め。太陽の傾きによって表情を変える、ベルナーアルプスを眺めながらのスイス伝統料理も格別である。
午後、日が傾く前にケーブルカーで展望台へと登り日没まで過ごせば、暮れなずむ山々やインターラーケンの夜景も堪能できる。