音楽の街、ライプツィヒ
ライプツィヒ音楽トレイルを歩く
バッハがトーマス教会の音楽監督として活躍し、メンデルスゾーンがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者で音楽監督を務め、シューマンが交響曲『春』を作曲、そしてあのワーグナーが生まれたというライプツィヒは音楽の街。
街中は昼夜問わず心地よいメロディーで溢れ、流れてくるバッハの旋律を口ずさみながら歩いている人々の姿もよく目にする。あの滝廉太郎も、メンデルスゾーンが設立した音楽院で学んだ。そんなライプツィヒの魅力を存分に堪能したい方にお勧めしたいのが、「音楽トレイル」である。
この「音楽トレイル」とは、単に街中に点在する音楽に関する観光名所を訪れるだけでなく、解説や旋律を通じて生きた音楽史を体験するという新しいライプツィヒの楽しみ方のこと。コースは、市内の最も重要な音楽ゆかりの場所を巡る「音色の足跡コース」(全長5.3キロ)、伝統から現代へ、音楽史を弓形に繋ぐ散歩道「音色の弧線コース」(全長5キロ)、自転車に跨って思い思いのペースで20ヶ所のチェックポイントと音楽が育まれた大地を探訪する「音色の銀輪コース」(全長約40キロ)の3つが設定されており、これを合わせて「音楽トレイル」と呼んでいる。いずれも音楽に関連した重要な軌跡を星のように繋ぎ、一つの音楽史跡群を形成している。
このトレイルの中で特筆すべきは、「音色の足跡コース」にあるメンデルスゾーンの旧宅。ここは作曲家フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809~1847)が晩年住んだ家であると同時に、終焉の場所でもある。館内は世界で唯一のメンデルスゾーン博物館として一般公開され、音楽サロンでは毎週コンサートが開催されている。
街中は昼夜問わず心地よいメロディーで溢れ、流れてくるバッハの旋律を口ずさみながら歩いている人々の姿もよく目にする。あの滝廉太郎も、メンデルスゾーンが設立した音楽院で学んだ。そんなライプツィヒの魅力を存分に堪能したい方にお勧めしたいのが、「音楽トレイル」である。
この「音楽トレイル」とは、単に街中に点在する音楽に関する観光名所を訪れるだけでなく、解説や旋律を通じて生きた音楽史を体験するという新しいライプツィヒの楽しみ方のこと。コースは、市内の最も重要な音楽ゆかりの場所を巡る「音色の足跡コース」(全長5.3キロ)、伝統から現代へ、音楽史を弓形に繋ぐ散歩道「音色の弧線コース」(全長5キロ)、自転車に跨って思い思いのペースで20ヶ所のチェックポイントと音楽が育まれた大地を探訪する「音色の銀輪コース」(全長約40キロ)の3つが設定されており、これを合わせて「音楽トレイル」と呼んでいる。いずれも音楽に関連した重要な軌跡を星のように繋ぎ、一つの音楽史跡群を形成している。
このトレイルの中で特筆すべきは、「音色の足跡コース」にあるメンデルスゾーンの旧宅。ここは作曲家フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1809~1847)が晩年住んだ家であると同時に、終焉の場所でもある。館内は世界で唯一のメンデルスゾーン博物館として一般公開され、音楽サロンでは毎週コンサートが開催されている。
ハイテクを駆使した展示はもちろん、家具の中から説明文が出てくるなど、五感を刺激する展示物が特徴。また、オーディオルームではメンデルスゾーンの曲が鑑賞できるだけでなく、タクト片手にオーケストラの指揮にもチャレンジできる。最後まで振ると、採点された点数が表示されるといったこだわりぶりだ。
また、グラッシィ楽器博物館も、日本ではあまりお目にかかれないタイプの博物館である。ここは、多くの音楽家が学んだライプツィヒ大学附属の博物館で、16世紀から現代に至るまでのあらゆる楽器が収蔵されている。そのコレクションはドイツ最大規模。世界に9台しかない、バルトロメオ・クリストフォリ製作の鍵盤楽器が5台もある。
その他にもシューマンが新婚時代を過ごした家やクラーラ・ヴィーク(シューマン)の生家跡、マーラー旧宅、ワーグナー生家跡をはじめ、シラーが『歓喜に寄す』を創作したシラー旧居、メンデルスゾーン音楽演劇大学、ワーグナーが通った旧ニコライ学校などが、各コースに散りばめられた形で組み込まれている。
「音色の足跡コース」にはシューマンの指定席も残るドイツ最古のコーヒー店、カフェ・バウム(1711年創業)もあるので、カフェで休息を取りながらトレイルを巡り、お気に入りの音楽家に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
また、グラッシィ楽器博物館も、日本ではあまりお目にかかれないタイプの博物館である。ここは、多くの音楽家が学んだライプツィヒ大学附属の博物館で、16世紀から現代に至るまでのあらゆる楽器が収蔵されている。そのコレクションはドイツ最大規模。世界に9台しかない、バルトロメオ・クリストフォリ製作の鍵盤楽器が5台もある。
その他にもシューマンが新婚時代を過ごした家やクラーラ・ヴィーク(シューマン)の生家跡、マーラー旧宅、ワーグナー生家跡をはじめ、シラーが『歓喜に寄す』を創作したシラー旧居、メンデルスゾーン音楽演劇大学、ワーグナーが通った旧ニコライ学校などが、各コースに散りばめられた形で組み込まれている。
「音色の足跡コース」にはシューマンの指定席も残るドイツ最古のコーヒー店、カフェ・バウム(1711年創業)もあるので、カフェで休息を取りながらトレイルを巡り、お気に入りの音楽家に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
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