山だけじゃない! ユングフラウ地方の楽しみ方
風光明媚なトゥーン湖でクルーズを楽しむ
インターラーケンの西に広がるトゥーン湖は、作曲家のブラームスが避暑に訪れたことでも知られる、スイス屈指の湖畔のリゾート。
1886年から1888年までの夏を、友人で詩人のヴィトマンに勧められトゥーン湖畔で過ごしたブラームスは、ここで『チェロソナタ第2番 ヘ長調 作品99』や『ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 作品10』、『ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調作品108』などを書き上げている。
夕暮れの太陽に輝く夏のトゥーン湖は、ブラームスも見てインスピレーションを受けた風景。湖畔には、王侯貴族の居城として中世に建てられた古城や教会、ブドウ畑が広がる丘やホテルが点在している。
現在、このノスタルジックな外輪蒸気船でのクルーズを運航しているのはBLS社。その歴史は古く、ホテルのオーナーが蒸気船を注文し、特別クルーズを行った1835年の夏にまで遡る。そして、翌1836年にBLS社の前身となる汽船会社が、定期運航を開始した。
トゥーン湖のクルーズ船は、インターラーケン・ヴェスト駅裏にある船着場から出発する。トゥーンまでは途中シュピーツを経由し約2時間10分の船旅で、「スイストラベルパス」のホルダーは、乗船前に有効なパスを提示すれば無料(「ユーレイル グローバルパス」の場合は割引料金)で利用できる(注1)。そこでパスの特典を活用して、湖の最西端にあるトゥーンまで街歩きに出かけてみよう!
(注1) レイルパスの特典は変更される場合があるため、最新の特典は レイルヨーロッパジャパン の ウェブサイト、もしくは最寄りの代理店での確認を。