ヨーロッパはクリスマス・シーズンが面白い!
星の歌(Starsingen)って何?
美しい湖と周囲の山並みが素晴らしいスイスの街ルツェルンでは、クリスマス前の日曜日の夕方、旧市街をマリア様御一行がパレードします。行列の先頭は大きな星(東方の三賢者をキリストの元に導いた星)、次に東方の三賢者、そしてイエスを抱いた聖母マリアがロバに乗って進み、お付きの者や家来達が続きます。
中世のコスチュームをまとったり天使に扮してたりでとっても楽しいの。本物の羊も行進に加わってるし・・・。
観客も大勢いてゾロゾロ付いて歩くから列がドンドン大きくなるのね。普通なら大騒ぎになるはずだけど「イエスを起こしてはいけない」と騒ぐ人は誰一人いないのですよ。だからと言ってつまらなそうにしてるわけじゃなく、ニコニコ楽しそうに聖家族を見守っているのですよ。何だかこっちまで嬉しくなっちゃうホワッとしたムードが漂います。
これはルツェルナー・シュピロウテという市民団体が主催してます。衣装や小道具を作ったり管理したりする他、歌の練習もあるので準備には丸1年かかるそうです。そしてようやく迎える晴れの日。彼らの努力によって、我々観光客は厳粛な中にも温かさが伝わるステキな行事に参加できるのですね。