ヨーロッパはクリスマス・シーズンが面白い!
キラキラ輝くイルミネーション
11月の後半から12月初旬ともなると、ヨーロッパ中がキラキラ輝きだす。一斉に点灯されるクリスマス・イルミネーションのせいでネ。
ロンドンなどの大都市は毎年趣向を凝らしたデザインを披露するし、小さな村でも街路樹に電球の星が散りばめられたり、村の広場にクリスマスツリーが飾られたりする。16時頃には暗くなってしまうこの時期、キラキラ光を放つイルミネーションはそれはそれは美しく、おとぎ話の世界に迷い込んだような気分になっちゃうほど。
イルミネーションの点灯と共に人々の心はウキウキ踊り始め、街のムードが自然に盛り上がってくる。商店街はクリスマスの料理素材や家族・友人へのプレゼントを物色する人々で賑わい、ショーウィンドーには楽しげに覗き込む人々の笑顔がうつる。この時期の特徴は、皆が優しい顔になるってこと。久しぶりに集う家族に何を御馳走しようか献立を考える母親。値段や体裁ではなく、貰い手が本当に喜びそうなプレゼントを何軒もはしごしながらアレコレ考えて購入するギフト。買い物をしている人は頭の中に誰かの笑顔を必ず浮かべているから、自然と優しい顔になるのかもしれないな。
クリスマスが終われば、今度は自分のためのショッピング。ヨーロッパ全土で大バーゲンが開催され、その割引率は3割4割は当たり前! だから、人々はクリスマス前に欲しい洋服や靴、小物などを見てまわり、バーゲンが始まると迷わずその店のその品物に突撃する。ヨーロッパは倹約家が多く、物をいかに長く大切に使うかに美徳を見いだす人々だから、彼らから衝動買いって言葉はあんまり聞かない。でもこのバーゲン時期はだけは狙ってた物以外もついつい買ってしまう、年に一度の浪費タイムとも言えるみたい。それくらい安く良い物が手に入るってこと。
旅行者もこれを知ってれば、物凄く上手に買い物ができるよね。国によって、またその年のカレンダーによっても異なるけど、大抵26日か27日に始まります(英国は26日も休日だから開かないよ) 。