ヨーロッパはクリスマス・シーズンが面白い!
聖ニクラウスデーって?
12月6日の聖ニクラウスデーは子供達が最も楽しみにしている年中行事。だって聖ニクラウス(サンタクロース)がやって来てプレゼントをくれる日なんですもの(こちらではクリスマスの日にサンタが来るわけではありません)。
ニコロ(ドイツ語圏)、ニコラ(フランス語圏)という愛称で子供達に親しまれている彼は、常に世界中の子供をチェックしており、良い子にはプレゼントを持って来てくれますが悪い子にはくれません。
実際、バツとして何もあげない親もいます。「来年は貰えるように良い子になりなさい!」ってね。これが効くんですって。
聖ニクラウスのプレゼントは大抵チョコレート、ミカン、殻入りピーナッツ、クルミ、キャンディー、小さな小さなオモチャってとこ。これはどこへ行ってもそんなに変わりはありません。
というのも、昔は寒い冬の時期は食料なんて何も手に入らなかったわけで、その中で貰うナッツや果物はもの凄く貴重なプレゼントだったのです。
保存や農法の研究で今では一年中何でも手に入る時代ですが、昔ながらの素朴なプレゼントを渡す聖ニクラウス(勿論用意したのは親だけど・・)と、それを喜んで受け取る子供達の素直な交流をみるにつけ、ファミコンだ自転車だと高価なプレゼントを要求する商業主義に犯された日本の子供達との差にため息が出ちゃうのでした。