ヨーロッパはクリスマス・シーズンが面白い!

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聖ルシア祭って?


音楽の授業で習った人も多いと思うけど「♪サンタールーチーアーー、サンターーールチーアー♪♪」って声を張り上げてうたうイタリア民謡あるでしょ?
これ聞くとスパゲティー思い出しちゃう人もいるくらいイタリアの代表的な曲になってますよね。でもサンタルチアが聖ルチアという聖人を指すこと知ってた?(私、知らなかった・・・)

この聖人はイタリアのシチリア島生まれの女性聖者で、貧しい人々に財産の全てを提供した純粋な人と言われてます。
貧民の生活に一筋の光を与えた彼女は光の聖人として、又農耕の守護神として親しまれており、光の明るさを表すルクスという単位は彼女の名前に由来しているとか。

スウェーデンでは毎年12月13日(聖ルシアの日)にルシア祭が行われ、「一番大切な冬の行事」と言われてます。でも起源はよくわかってないみたいね。この日が旧暦の冬至と重なっており、日が長くなることを祝う古来からの民間信仰とキリスト教の光の聖人がいつの間にか一体となって現在に至ったみたいです。

ご存じのようにスウェーデンの冬は長く、暗く、寒くの三重苦。そこに一筋の光を投げ込んでくれるのが聖ルシア。この日の朝、女の子がいる家庭では、白い服を着、頭に蝋燭の冠を乗せた娘が、父親にコーヒーとサフラン&ジンジャー入りクッキーを持って行き、枕元で「サンタルチア」の歌を歌います。父親はルシアのように光に包まれた娘に起こして貰える至福の時を過ごすわけ。職場や学校でもサフラン&ジンジャークッキーやコーヒーが配られるとか。

観光客は一般家庭の朝をかいま見るのは難しいけど、教会なら大丈夫。特にストックホルムの大聖堂は見学しやすいと思いますよ。
聖歌隊の女の子達は白いドレスを身にまとって聖ルシアに扮し、男の子達は星の帽子を被ったお供となり美しい歌声を披露してくれるのです。

頭に乗せたり手に持った蝋燭のきらめきが、陽光を切願する北国の人々の気持ちを代弁しているよう。ミサの後は迷わずカフェに直行し、コーヒーとサフラン&ジンジャー入りクッキーをオーダーしましょう。(イタリアではルチア、スウェーデンではルシアに名前が変化してます。)


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