オーストリアの田舎から

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物価の安いシュルンスでのスキー


シュルスからゴンドラで登った
ホッホ・ヨッホからの眺め
シュルンスへは成田をお昼ころの飛行機に乗ると、夜の11時に着くことができます。
8時間の時差があるので、この日は本当に長い一日とはなりますが。
ヨーロッパが我々の身近になったのには、全く驚かされます。

ブルーデンツからイル川を遡ってシュルンスを過ぎ、ジルベレッタ・ダム湖へと入って行く谷はモンタフォンと呼ばれています。谷の西と南には、スイスとイタリアが広がっています。この谷には、今や、縦横にリフトが架けられて、幾つものスキー場が山頂で繋がっているのは壮観です。

もう一つの特長はこの谷の物価が、オーストリアの国内でも、比較的安いことです。
シュルンスのリフト乗り場の駐車場を見ると、ドイツ、スイス、オランダなど各国の車が並んでいます。私が目安にするのは、オランダの車の数です。オランダを表すDutchという形容詞は、Dutch account(割り勘)とかDutch uncle(質屋)というように余り良い意味に使われません。つまり、オランダ人はケチということで、彼らが滞在するところは比較的物価が安いと考えてよいでしょう。

右側の建物がわたしの
宿泊したシュルスの民宿
今度のスキーにどのくらいかかったか、数字で示しましょう。
宿泊費は個人経営の宿で、バス、トイレ付きのシングルが、豪華な朝食付きでATS350(約3千円)です。まず日本のスキー宿では、考えられないような値段です。
スキーと靴の用具一式の借り賃はATS2750、これが50日間の使用料です。

一番高いのがリフト代ですが、一シーズン、モンタフォンの全てのスキー場で通用するチケットが途中の電車やバス代も含めてATS5255です。
これに成田からインスブルックまでの航空券代Yen82440を加えても、二週間滞在すれば日本でスキーをするよりは遥かに安上がりになるのではないでしょうか。

2001年サン・アントンでの
世界選手権の会場風景
向うの人達がスキー場でどんな昼食をとるのか。その質素なのに驚きました。コーラとポン・フリ(フライド・ポテト)だけ、という人をかなり見かけました。昼食は千円出せばかなり立派なものが食べられます。山の上のレストランでも、街とそれほど差がないのに驚きました。

昼間節約をする人たちも、毎晩ということではありませんが、夫婦で正装をしてディナーに出かける姿を見かけます。一方、私は丁度円が弱かったので、黒パンの上にソーセージを載せて、いわゆるドイツ式のアーベント・ブロートで済ますこともありました。

スーパーでは、500ccのビールの缶が一個ATS5.90、約50円、で買えます。お陰で尿酸値が上がってしまいました。

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