トルコ大使館、エーゲ海地方の豊かな食材をアピール
2018年3月6日から9日まで幕張メッセで開催された、食品業界のビジネス拡大支援と最新トレンドを発信する国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN」に合わせ、駐日トルコ共和国大使館が同国から来日した「エーゲ輸出機構」の関係者らと協力し、豊か良質なトルコ・エーゲ海地方の食材をアピールするレセプション「エーゲの夕べ」を開催した。
冒頭の挨拶で「日本のみかん1つの値段でトルコでは10コ、メロンに至っては日本で1コの値段で100コ買える」とコメントし、来場者の笑いを誘った駐日トルコ共和国大使のハサン・ムラット・メルジャン閣下は、日本の良質な農産物をトルコで栽培してヨーロッパ各国に売りたいとする心に秘めていたプロジェクトを明かすとともに、「その前にまずトルコの良質な農産物を日本人に知ってもらいたい」と語った。
エーゲ輸出機構とは
エーゲ輸出機構(Aegean Exporters’ Associations)とは、トルコ南西部の都市イズミルを起点に創設された、エーゲ海地方のプロモーションおよび新市場の開拓支援に取り組む団体。1939年の創設以来、官民協力体制の一事例として高く評価されている。
同団体に加盟するセクターの数は8,000社におよび、うち3,250社以上が青果や穀類、豆類やドライフルーツ、加工食品、オリーブやオリーブオイル、畜産物、水産物、乳製品などの分野で活動している。
今回のレセプションでは、そうしたエーゲ海の太陽と肥沃な大地で育まれてきた同地域の代表的な料理、メゼ(前菜)から温かい料理、デザートまで全24品目が集まった関係者らにふるまわれた。
エーゲ海地方の料理とは
世界三大料理の一つに数えられているトルコ料理は、イスラム的な要素とオスマン帝国の影響を大きく受けて育まれてきた、イスラム文化圏の中でも特に洗練された食文化を形成している。
イズラム教の国であるトルコでは、中央アジアで主として飼育されている「羊」などの肉料理を中心に食されているが、海に面したエーゲ海地方では魚料理もよく食されている。その味わいは優しく、しかもヘルシー。トルコの中でも特に豊かな食文化を誇り、繊細な嗅覚を持つ日本人にとっても食事の面でのコントロールがし易い地方でもある。
単なる「食」だけに留まらないトルコ・エーゲ海地方の魅力
全国各地に歴史遺産や魅力的な観光スポットが点在するトルコ。神秘的なイスタンブールや圧倒されるような景色が広がるカッパドキアなどの影に隠れてしまい、日本ではまだまだ知名度の低いエーゲ海地方だが、その先端に伸びるチェシュメ半島は欧米人に圧倒的な人気を誇るリゾート地。車で数時間の場所には世界遺産の「エフェス遺跡」やその起点となる町セルチュク、山の上に広がる可愛らしい村シリンジェといった見どころが集まっている。
そんなトルコのエーゲ海地方の中心都市となるのがエーゲ輸出機構の本部も置かれているイズミル。トルコの伝統的な生活風景が眺められるバザールから、モダンなショッピングモールまで揃う、エーゲ海特有のオープンな空気に包まれた町である。
そこから車で約1時間のチェシュメには、プライベートビーチを有するデラックスなホテルが軒を連ね、心奪われるような美しいエーゲ海を横目に思い思いの時間が楽しめる。
さらにイズミル県を代表するもう一つのリゾート地、アラチャトでは、毎年4月にハーブフェスティバルが開催されているので、時期が合えば足を運んでみるのも一案である。このハーブフェスティバルでは、エーゲ海地方やハーブ料理のワークショップのほか、ハーブ関連のスタンドも立つ。
また、イズミルとアラチャトの途中にあるセフェルヒサル(スアジュク)の「オーガニック・マーケット」なども、本場のエーゲ海料理とともに体験してみたい。
トルコ観光情報
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