森鴎外とゲーテと酒場

2012年09月27日 掲載

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森鴎外がドイツに留学し、まず最初に通ったのがライプツィヒ大学(1884-85)。その100年余り前、16歳だった文豪ゲーテもライプツィヒの大学に遊学し、当時“小パリ”と呼ばれていたライプツィヒで3年間を過ごした。

ゲーテは学生でにぎわう酒場「アウアーバッハス・ケラー」によく通い、そこで「悪魔の力を借りてワイン樽に乗って飛んだ」という古い言い伝えに興味を示し、後の作品『ファウスト』の場面(第1部)になったと伝えられている。そして、森鴎外は1885年12月、友人の哲学者であった井上哲次郎とこのアウアーバッハス・ケラーを訪れた際に『ファウスト』を翻訳することを決心し、1913年に日本最初の翻訳本が出版された。

アウアーバッハス・ケラーはこの偉業を称え、2009年にライプツィヒ派の画家ポーレンツが大地下レストランの壁に幅3メートル余りある森鴎外の壁画を描いた。町の中心部、メードラーのモールに立つ「ファウスト」と「メフィスト」の銅像がレストランの目印となっている。

Auerbachs Keller

営業時間

〔レストラン・歴史的ワイン酒場〕 月~土 18:00~24:00
〔大地下室レストラン〕 毎日 11:30~24:00
〔メフィスト・バー〕 毎日 11:00~ 

住所

Mädler Passage, Grimmaische Strasse 2-4, D-04109 Leipzig

ウェブサイト

http://www.auerbachs-keller-leipzig.de

情報提供:ドイツ観光局

画像・動画:(C) Leipzig Tourist Service e.V.


(写真はイメージです)

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