ブリュッセルで「カール5世祭り」が開催
ベルギーの首都ブリュッセルでは、5月から9月にかけて芸術と科学の分野において多くの革新が起きたルネッサンス期を振り返る「カール5世祭り」が開催される。
治世時代の約40年、王はこのブリュッセルで多くの時を過ごしたカール5世。祭りは毎年開催されているが、2015年は神聖ローマの皇帝カール5世が、最初の領地を譲り受けてから500年という記念の年に当たるため、大々的に祝される。
期間中の主要イベントは以下の通り。様々な文化イベントを通じ、16世紀のヨーロッパにおける歴史と遺産が体験できる。
アンドレアス・ヴェサリウス展
解剖学者であり医師でもあった、ブリュッセル出身のアンドレアス・ヴェサリウス。現代人体解剖の創始者といわれるヴェサリウスの功績とカール5世との関係を、多くの資料から紐解く。かつてのブリュッセル市の宮殿(Palais du Coudenberg)で開催される。
開催日 | 2015年5月7日~8月30日 |
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会場 | パレ・ドュ・クーデンベルク |
家族の日
「家族の日」には、当時の料理のテイスティングをはじめ、クロスボウの試し打ちや「新世界」からもたらされた薬学植物、ルネッサンス時代に流行したゲーム、歴史上の登場人物など、16世紀の文化に気軽に触れることができる。
開催日 | 2015年5月17日 |
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会場 | パレ・ドュ・クーデンベルク |
カール5世とサブロン聖母教会のタペストリー展
タペストリーの名産地として世界的に知られていたブリュッセル。この地で作られた4つのタぺストリーは、「オメガング」の1シーンをそれぞれ描いたもの。四散していたものが集められ、サンカントネール・ミュージアムに展示される。4点がすべて揃うのはルネッサンス期以降、初めてのこととなる。
開催日 | 2015年5月22日~8月30日 |
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会場 | サンカントネール・ミュージアム |
オメガング
フラマン語(フランダース地方のオランダ語)で「輪になって歩く」を意味しする「オメガング」。その起源は、市内にあるサブロン聖母教会に祀られたマリア像の周りを人々が行列した、14世紀にまで遡る。徐々に大掛かりなものとなり、ブリュッセルの一大イベントへと発展した。
グランプラスでは、1549年に神聖ローマ皇帝カール5世とその息子フェリペがブリュッセルを訪問した際、歓迎のための盛大な式典が行われたが、現在の「オメガング」はその様子を再現したものである。
ブリュッセル旗と楽隊に導かれサブロン聖母教会から出発する行列は、カール5世をはじめ、貴族、馬上騎士、司祭、ギルド商人、職人、一般市民、巨大人形や道化といった当時の衣装をまとった人々。その数は1,000人にも及ぶ。その後、町を練り歩き、夕方グランプラスに続々と到着する。
カール5世と貴族に扮するのは、実際のベルギーの貴族たち。広場では様々なパフォーマンスが繰り広げられ、夜遅くまで華麗なお祭りムードに包まれる。
開催日 | 2015年6月30日、7月2日 |
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会場 | グランプラスなど |
Carolus V Festival
ウェブサイト |
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