「庭の小人」の故郷、グレーフェンローダ
庭先でよく目にする赤いとんがり帽子に白いひげの小人。「ガルテン・ツヴェルク(Gartenzwerg)」と呼ばれる、このテラコッタ製の置物は、1880年にドイツの中央に位置するチューリンゲンの森山地の小村、グレーフェンローダで生まれた。
このガルテン・ツヴェルクを初めて世に送り出したのは、アイゼナハからおよそ60キロの森の外れにある工房で、バロック様式の庭園装飾品を製造する「フィリップ・グリーベル」だ。
同社は、アウグスト・ハイスナーとこれら人形を大量生産し、1884年にライプツィヒで開かれた見本市に出展。バロック様式の小さな像がまだ裕福な家の庭にしかなかったその時代、誰もが入手できる園芸品となった。以来、彼らの工房は「森の小人発祥の地」として広く認識されるようになった。
小人たちの生産は、すでに4世代にわたって受け継がれている。「フィリップ・グリーベル」の工房には、その歴史を伝える博物館と直売所が併設されている。園芸愛好家の方にお勧めのスポットである。
Zwergenmuseum
開館日 |
〔3~10月〕 火~土 10:00~17:00 (土は ~14:00) |
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住所 |
Reinhard Griebel Ohrdrufer Straße 1 99330 Gräfenroda |
入館料 |
EUR 2,00 |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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