厳粛な美しさに胸を打たれる「マラガの聖週間」
キリストの受難や死を偲び、復活を祝うスペインの聖週間。信仰と芸術、そして色彩と音楽が、イエス・キリストの死を偲ぶ祭りの儀式と一体化する聖週間は、豪華で感動的なお祭りの一つとなっている。
中でも「マラガの聖週間」は、宗教行列の大きな御座で有名である。そして、特に美しい瞬間が訪れるのは、聖金曜日のアリオラ広場。十字架の修道院の修道女たちが、ドローレス・デ・サン・フアン信心会に歌を歌う時である。
聖週間のお祝いは「囚人の釈放」としても知られ、これはカルロス3世の統治下、マラガ牢獄の囚人たちが伝染病によって聖週間の宗教行列が中止となったことへの抗議を訴えるために反逆し、牢獄の扉を開けてナザレのイエズスを肩に乗せて運び出したことに由来する。
囚人たちはイエズス像を教会に戻すと、全員がそれぞれの牢屋へと戻っていった。その出来事は王室へと届き、それまで「裕福のイエズス」と呼ばれていたこの像に、毎年1人の囚人を赦免する権限を与えたのだ。聖水曜日の午後8時半、アドアナ広場近くで行われるこの宗教行列と伝統の恩赦の儀式は、特に興味深い瞬間の一つでもある。
一番の見所は、各信徒会のメンバーが三角帽子の衣服を纏い、太鼓と音楽のリズムでキリストやマリアの像を担いで街中を練り歩く宗教行列「プロセシオン」。特にマラガの御輿は大掛かりで華やかで、宗教に関係なく、厳粛な美しさに胸を打たれる。
Semana Santa de Málaga
開催日 |
2016年3月20~27日 |
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開催地 |
マラガ |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)
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