トスカーナ州が観光セミナーとワークショップを開催 (2)

2016年12月02日 掲載

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トスカーナ州がB2B向けセミナーとワークショップを開催


東京ドームシティ(東京都文京区)において、去る11月10日から開催されているウィンターイルミネーション「恋するイタリア~光の魔法を、アモーレたちへ~」。そこに展示されている、日本初公開となる実物の25分の1に縮小された「ピサの斜塔」モニュメントの除幕式に合わせ、トスカーナ州観光局とピサ商工会議所の担当者らが来日した。


イルミネーション点灯式、および「ピサの斜塔」モニュメントの除幕式の様子はこちら


これを受けトスカーナ州観光局とピサ商工会議所は、イタリア政府観光局(ENIT)の日本事務所と協力し、日本の旅行業界を対象にセミナーとワークショップを開催。トスカーナ州がこうしたB2Bイベントを日本で行うのは、久しぶりのことである。


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セミナーで挨拶をするトスカーナ観光局のヤバローネ氏
画像提供:イタリア政府観光局(ENIT)



セミナーではまず、トスカーナ州観光局のイベント・B2B担当責任者であるマルタ・ヤヴァローネが挨拶。日本がトスカーナ州にとって重要なマーケットであることを強調し、数年ぶりに州として日本でこうしたB2Bイベントが開催できたことに触れ、来場者に謝意を伝えた。

「斜塔」だけではない、ピサの観光魅力

今回のセミナーでプレゼンテーションを行ったのは、日本人旅行者の趣向なども良く知る現役のフィレンツェとピサの公認現地日本人通訳ガイド2名。その中で、州内に7つの世界遺産を有するトスカーナが「ルネッサンス発祥の地」であることや、数多くの「映画の舞台」にもなっていること、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイスアワード」において、2012年に「ワインを目的とした旅」部門で最優秀賞を受賞したことなど、同州の奥深い魅力をアピールした。


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資料提供:イタリア政府観光局(ENIT)



さらに、サン・マッテオ修道院内にある中世ピサ派彫刻や12~15世紀トスカーナ絵画を所蔵する「サン・マッテオ国立美術館(Museo Nazionale di S.Matteo)」や、ピサの守護聖人ラニエリの日(6月17日)の前日に、アルノ川沿いの建物を10本以上のロウソクで灯すライトアップイベント「ルミナーラ(Luminara)」など、多彩なイベントについても紹介し、トスカーナ州における2015年の日本人観光客数は203,312人で、延べ宿泊数は425,591泊であることも一緒に発表された。


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2016年現在、ドーハとミラノ、ローマ、ヴェネツィア、ピサの4年を結んでいるカタール航空



また、カタール航空の日本支社長である宮本慎二氏もプレゼンテーションを行い、同社がドーハからミラノやローマをはじめ、ヴェネツィアに続くイタリア4番目の都市としてピサ、2016年8月2日からピサ線もデイリー運航していること紹介。現在、フィレンツェ空港で進められている第2滑走路の完成に合わせ、2017年にはフィレンツェ線も就航させる考えがあることも明らかにした。

セミナー後には、同会場でワークショップが開催され、日伊旅行業者の商談、情報交換が活発に行われた。この商談会には、日本の旅行業者50名以上が参加している。

トスカーナ州からの参加業者はこちら(外部リンク)


「《 ピサの斜塔 in ジャパン 》プロジェクト」記者発表


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駐日イタリア公使参事官のロレンツォ・モリーニ氏



このB2Bセミナーとワークショップに続いて、「《 ピサの斜塔 in ジャパン 》プロジェクト」に関する記者発表も行われた。最初の挨拶で、駐日イタリア公使参事官ロレンツォ・モリーニ氏は、誰もが知るイタリアの象徴ともいえる「ピサの斜塔」を、初めて日本に持ってきたことを機に、イタリアを訪れる日本人観光客の増加に期待感を示した。


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《 ピサの斜塔 in ジャパン 》について説明をする
ピサ商工会議所代表のクリスティーナ・マルテッリ氏



続いて、ピサ商工会議所代表のクリスティーナ・マルテッリ氏より《 ピサの斜塔 in ジャパン 》について説明が行われ、このプロジェクトと連動して行われた「ピサ・ロマネスクと現代日本コンクール」の受賞者と作品が発表された。

このコンテストは、東京都内の大学・専門学校に在籍する学生を対象に、ピサのロマネスク時代について知り、この時代のイタリア文化史における魅力をより深く理解してもらうことを目的に行われたという。


本物と同じアラバストロ石で制作された「ピサの斜塔モニュメント」が東京ドームシティで公開中!


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東京ドームシティに展示されている「ピサの斜塔」の模型



現在、東京ドームシティで行われているウィンターイルミネーション。今年は日伊国交150周年であることからイタリアとコラボし、「恋するイタリア~光の魔法を、アモーレたちへ~」と題して展開している。

その会場に「ピサの斜塔」のモニュメントが展示されている。これはイタリアの熟練した職人が、実物の25分の1のスケールで制作した高さ約3メートルの塔で、石材にはピサ県のヴォルテッラ市で採掘される「アラバストロ石」が使われている。

美しい自然が広がるヴォルテッラ

「雪花石膏」とも呼ばれる、白く美しいアラバストロ石は、ピサ県に属するヴォルテッラという町で採掘される。ピサから世界遺産の町サン・ジミニャーノやシエナへの移動の途中にあるチェチナ渓谷(Val di Cecina)や、このヴォルテッラの周辺には美しい自然が広がるエリアで、トスカーナの美味しい郷土料理なども味わえるアグリツーリズモや、スケッチなどを楽しむにも絶好のロケーションである。

東京ドームシティにある「ピサの斜塔モニュメント」は、2017年2月19日まで公開されているので、その小さく美しい斜塔を見に足を運んでみてはいかがだろうか。もちろん、その次は本物の斜塔を見に、ドーハ経由でトスカーナ州のピサを是非訪れてみて頂きたい。


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