開港500周年「ル・アーヴルの夏 2017」
1517年にフランソワ1世が、ル・アーヴルに港を開いてから2017年で500周年を迎える。これに伴い、5月27日から11月5日まで開催される「ル・アーヴルの夏 2017」は、ル・アーヴルの町とその港の魅力に様々な角度から迫る、祝賀ムードに包まれた一大プロジェクトとなる。
指揮を執るのは、パリの「ニュイ・ブランシュ」や「ヴォワイヤージュ・ナント」「エスチュエール」など、フランスの数々の文化イベントを手掛けたジャン・ブレーズ。さらに塩田千春、スラシー・クソンウォン、ジュリアン・ベルティエなどのフランス国内外の現代美術アーティスト約50人がル・アーヴルに招聘され、特別展も企画されている。
ハイクラスの展示イベント
ピエール・エ・ジル
アンドレ・マルロー近代美術館で開催されるアーティストデュオ、ピエール・エ・ジルの展覧会。1970年代末から現在までに制作された80の作品が集まる回顧展となっている。写真と絵を組み合わせたオシャレで心くすぐるポートレートが、彼らのユニークなアートの世界に浸る貴重な機会となるだろう。なお、ジルはル・アーヴルの出身。
Pierre et Gilles
開催日 | 2017年5月27日~8月20日 |
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会場 | アンドレ・マルロー近代美術館 |
(それぞれの)印象・日の光
芸術史を動かす一大ムーブメントとなった印象派。その誕生に立ち会ったこのル・アーヴルで、同派をテーマにした展覧会が、アンドレ・マルロー近代美術館で企画されている。監修は、アネット・オディケ主任学芸員。かの有名なクロード・モネの『印象・日の出』を中心とする特別展で、印象派の名画の創造の源泉となったル・アーヴルの町とその光に焦点を当て、ウジェーヌ・ブーダン、ラウル・デュフィ、ギュスターヴ・ル・グレイ、ウィリアム・ターナー、フェリックス・ヴァロットンなどの作品を紹介する。
Impression(s) soleil
開催日 | 2017年9月9日~10月8日 |
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会場 | アンドレ・マルロー近代美術館 |
フレンチ・ライン
フレンチ・ラインズ協会が開催する、ル・アーヴルの海運の歴史を紹介する旅情に満ちた展覧会。ヨーロッパ最大の規模を誇る大西洋横断航路運営各社の古文書コレクションが展示される。空間演出をオレリアン・ボリーとリュカ・テボーが担当し、訪れる人々を大西洋横断航路時代へと誘う。
French Line
開催日 | 2017年5月27日~10月8日 |
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会場 | 海の駅(大西洋横断汽船旅客ターミナル) |
アートに親しむにぎやかなイベント
ラ・マニフィック・パレード by アール・ポワン・M
芸術集団「アール・ポワン・M」がプロデュースするオープニング祭。町の高台と低地、コクリオーヴィルの丘から海岸をつなぎ、住民総出の壮大なアートイベントになる予定だ。
La Magnifik Parade – Art Point M
開催日 | 2017年5月27日 |
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会場 | 市内各所 |
ロワイヤル・ド・リュクス
パフォーマンス集団「ロワイヤル・ド・リュクス」とその巨人たちが待望のル・アーヴル再訪を果たし、奇想天外なショーを披露する。人気の高い大がかりなショーは、市内各所で上演が予定されている。
La compagnie Royal de Luxe
開催日 | 2017年7月6~9日 |
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会場 | 市内各所 |
クロージング祭
クロージング祭は、ル・アーヴルの町と港の建設から500年の節目に当たる10月8日に開催。500周年を象徴するインタラクティブなデジタル作品のまわりに人々が集う、大型イベントとして企画されている。この作品は今後500年の間、市民が500周年を祝う種々の記念行事に参加したことを示す永遠のシンボルとして、町の歴史に刻まることになるだろう。
Fête de clôture
開催日 | 2017年10月8日 |
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生活の場が祝祭の場に
海の駅(大西洋横断汽船旅客ターミナル)
会期中、普段は使われていないかつての海の駅が一般開放され、日中は各種アートイベントに彩られたバー&スナックに、夜はクラブに様変わりする。週末のうち4回は、特別にエレクトロミュージックに乗せた祝祭イベントが開催される。
芸術集団「アール・ポワン・M」に所属する、エレクトロミュージックの音楽フェスN.A.M.Eを担当するクリエーターたちが演出を担当する。
魚市場
サン・フランソワ地区の魚市場のある広場が、デザイナーたちの創作の舞台に早変わり。4ヶ月以上続くこのイベントに合わせ、市場内のブースに特別な装いが施される。
トゥルヌヴィル要塞
トゥルヌヴィル要塞と地元の活動主体が協力し、プロジェクトを常に現在進行形で伝える「ワーク・イン・プログレス」の精神で空間をプロデュース。ワークショップ、コンサート、ピクニック、音楽フェス〈シエスト・エレクトロニック〉など、一般向けの無料イベントが多数予定されている。
〈五千願寺〉と日本庭園
1992年に造らた、ル・アーヴル港と大阪港の姉妹提携を強固なものとしている日本庭園。通常は予約制での入場となっているが、会期中の一般公開が決定している。
これに呼応してパフォーマンス集団「ラ・バズーカ」が、水面に浮かぶ禅寺というダイナミックなインスタレーションを制作。船溜まり「バッサン・ド・ラ・バール」に、訪れた人が思わず祈願したくなるような作品がお目見えする。また、寺の中央に設えられる水中観察スポットからは、ル・アーヴルの海に暮らす生き物たちの姿が目にできる。
その他の予定されているイベントは、以下の公式ウェブサイトを参照。
Un Été au Havre 2017
開催期間 |
2017年5月27日~11月5日 |
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開催地 |
ル・アーヴル |
ウェブサイト |