フラメンコ衣装を纏った巡礼者の行列「ロシオの巡礼祭」
スペイン各地から集まった数十万もの信徒がフラメンコの衣装を纏い、踊り歌いながらウエルバ県アルモンテから17キロ離れたロシオ村へと巡礼する祭り。最終日には、教会から聖母像を担ぎ出す感動のクライマックスが待っている。
聖週間から50日後に催される「ロシオの巡礼祭」は、宗教と宴が混ざり合ったお祭り。祭りの1週間前、ウエルバ、セビージャ、カディスなどから出発したロシオ信心会は、土曜日にロシオ村に到着。そこから月曜日まで続く巡礼祭に参加する。
代表的なルートは、カディスからドニャーナ国立公園を通り抜ける「サンルーカルの道」、アルモンテからの最も古い道「リャノスの道」、ウエルバからの「モゲールの道」、そして他国からの利用が多い「セビージャの道」の4つがある。
最も伝統的なロシオ巡礼はフラメンコ衣装を身に纏い、馬や馬車、もしくは徒歩で行われる。日中、民謡など歌いながら賑やかに進んだ信心会は、夜には野外にキャンプを張って、焚き火のまわりで歌ったり踊ったり、食料や飲み物を分け合ったりしながら夜半過ぎまで宴を続ける。
そして、日曜日にはミサが捧げられ、夜には誰も眠らずに最も感動的な瞬間「柵越え」を待つ。月曜の朝になるとアルモンテの人々がマリア像を礼拝堂から担ぎし、村を練り歩く。
一連の行事が終了する、信心会のメンバーは帰路に着くが、頭の中ではすでに翌年の巡礼のことを考えているという。
Romería del Rocío
開催日 |
2017年6月2~5日 |
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開催地 |
ロシオ村 |
ウェブサイト |
(動画はイメージです)
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