バレンシアのユネスコ無形文化遺産「聖母サルー祭」
バレンシアの南に位置するアルジェメシという町で、毎年9月7日と8日に聖母サルーを記念する宗教祭りが開催されている。この祭はUNESCOの世界無形文化財にも登録されており、また「ムイシェランガ」と呼ばれる人間の塔も見られる。
バレンシア県でも特にユニークなこの祭りの歴史は13世紀にまで遡り、3度行われる宗教行列は祭りの中でも特に重要なものとなっている。多くの住民が参加する祭りとしても有名で、この行進には1,400人以上の人々が列をなす。すべて手作りされた衣装やアクセサリーは興味深く、また世代を越えて受け継がれている演劇や舞踊、音楽も見逃せない。
宗教行列は、鐘の音をもってスタート。サン・ハイメ教会からマヨール広場、カペーリャ・デ・ラ・トロバリャを巡る。
この行進には、音楽と踊り(バストネス/パストレテス/カルショファ/アルケッツ/リャウラドーレス/トルネジャンツ)や、壮大な人間の塔「ムイシェランガ」を伴う。
また、「プロメサスの行列」では、子供たちが短い神聖劇『神秘(Els Misteris)』を上演。翌朝の行列には、アラゴン王ハイメ1世とその妻の巨大人形がお目見えし、午後の「ボルタ・ジェネラルの行列」には聖書の中の人物が多く登場する。
祭りが開催されるアルジェメシへは、バレンシア中心部から車で30分ほどでアクセスできる。
Fiestas de Nuestra Señora de la Salud
開催日 |
毎年9月7~8日 |
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開催地 |
アルジェメシ |
ウェブサイト |
(動画はイメージです)