タイコンベンション&エキシビションビューロー、最新のMICE政策を発表
タイの政府機関タイコンベンション&エキシビションビューロー(以下、TCEB)は去る3月29日、都内のホテルで開催された「TCEBロードショー2018」に伴い、タイ政府が推奨する最新のMICE政策についての記者会見を行った。
会見には、駐日タイ王国大使のバンサーン・ブンナーク閣下と、TCEBの代表を務めるChiruit Isarangkun Na Ayuthaya氏が登壇。航空および現地交通インフラ、国際会議場など様々な新しい投資を行い、今後20年間に航空輸送量が世界のトップ10入りを果たすとみられているタイ政府が主導するMICE政策の発展と実績を紹介するとともに、日本企業に対する支援政策を含むプロジェクト「タイランド4.0」を発表した。
「タイランド4.0」とは、独インダストリーに影響を受けた「イノベーション」と「生産性」、そして「サービス貿易」をキーワードに、20年後のタイのビジネスシーンを描いた長期的なビジョンで、具体的には ① 次世代自動車 ② スマート・エレクトロニクス ③ 医療・健康ツーリズム ④ 農業・バイオテクノロジー ⑤ 未来食品 ⑥ ロボット産業 ⑦ 航空・ロジスティック ⑧ バイオ燃料とバイオ化学 ⑨デジタル産業 ⑩ 医療ハブの10に区分されるSカーブ産業を育成していこうとするプロジェクトである。
TCEBは、過去10年間で同国で360億バーツ以上のMICE活動を実施する日本は世界トップ10、アジアのトップ6に入る重要なビジネスパートナーと位置づけており、さらなる日本のMICE誘致に向け200名以上が参加するコンベンションに対しては、金融面だけにとどまらず、展示会やビジネスマッチングを支援するプロモーションキャンペーンも実施する方針としている。