イタリア政観が観光セミナーを開催 テーマ別の新たな企画素材や2019年欧州文化首都「マテーラ」の情報などをアップデート

2018年08月01日 掲載

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会の冒頭でニコロ・タッソーニ・エステンセ・ディ・カステルヴェッキオ駐日イタリア臨時代理大使は、「イタリアは美しさや伝統芸術を都市だけでなく、小さな村にも持つヨーロッパで唯一の国である」と挨拶。また「そうした建築的な意義や歴史を持つ唯一の存在である2019年の欧州文化首都マテーラにも注目いただきたい」と述べた。


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挨拶をするニコロ・タッソーニ・エステンセ・ディ・カステルヴェッキオ駐日イタリア臨時代理大使



上記テーマについての具体的なプレゼンテーションを行ったのは、マーケティング担当の眞井麻紀氏。眞井氏はまず同局が既存の観光素材である「芸術」「文化」「歴史」に加え、「自然」「保護地域」「風景」「スポーツ」「大会イベント」「小さな村や町」「無形遺産」「エノガストロノミー」「ラグジュアリー」、そして「MICE」に焦点を当てたマーケティングを展開すると説明。中でも重点が置かれていたのが、最初に紹介された「イタリアの自然・保護地区・風景」となった。


インスタ映えするスポット満載! イタリアの豊かな自然遺産もアピール


イタリアは世界最高となる54のユネスコ世界遺産を有するが、ここで紹介されたのがその中の一つである「ドロミーティ地方」。同地方のミズリーナ湖から望む天を突き刺すような驚異の絶景トレ・チーメをはじめ、アカデミー賞受賞映画『君の名前で僕を呼んで』に登場したシークレットスポット、ベルガモ郊外にある「セリオの滝」などの絶景スポットをアピール。また、イタリアにはNPO/NGO国際環境教育基金(FEE)基準のブルーフラッグ・ビーチが合計で368あることなどを紹介した。


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イタリアの世界遺産を紹介するマーケティング担当の眞井麻紀氏



また絶景スポットに絡め、イタリア国営放送(RAI3)の人気旅番組『キリマンジャロ』が集計した2018年の「小さな村や町」で、グランプリを獲得したマルケ州のグラダーラを紹介した。
この町のシンボルでもある「マラテスタ城」は、ダンテの神曲『地獄』の第5歌にある有名なエピソード「パオロとフランチェスカの悲劇」の舞台でもある。城はこのほど完璧な修復が施され、各室の見学はもちろん、800メートルある城壁を歩けるようになった。


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2018年の「小さな村や町」で、グランプリを獲得したマルケ州のグラダーラ



この城壁からは村やアドリア海の絶景が望める。もしイタリアで、まだ日本人に知られていない新しい「インスタ映え」するスポットをお探しならお勧めだと眞井氏は言う。


イタリアはスポーツツーリズムの宝庫


日本ではツアー素材として活用される機会の少ないスポーツツーリズムもまた、イタリアが得意とするところ。スキーにサイクリング、トレッキング、ハイキング、ゴルフ、乗馬、自然散策はもちろん、ツーリストでも参加可能なイベントも多数開催されている。

今回のセミナーで紹介されたアクティビティの一つ、アマルフィ海岸を望む「神々の道」は、2017年に日本旅行業協会(以下、JATA)アウトバウンド促進委員会の欧州部会が『ヨーロッパの美しい街道・道20選』に選定をし、ツアー造成を提案しているスポットでもある。

また、参加型のスポーツイベントの一例として、10月末に世界遺産ランゲの丘で繰り広げられる「バルバレスコマラソン&ウォーク」を紹介。ランゲは言わずと知れたイタリア最高級ワインの産地で、イタリアの旅には外せない美食と組み合わせるにも絶好のイベントと言える。


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絶景ハイキングが楽しめるアマルフィの「神々の道」



ラグジュアリーな旅について眞井氏は、ラグジュアリー旅行専門会社の最大ネットワーク「Virtuoso」によると、世界の富裕層の旅行トレンド TOP5が「複数世代の旅行」「アクティブな旅行や冒険旅行」「リバークルージング」「家族と一緒に旅行する」「記念旅行」で、ラグジュアリーなトラベラーは人が集まり過ぎるメジャーな観光地を好まず、存続が危惧されるような目的地での冒険や、カスタマイズされた現地体験を求めていると説明した。

そこでイタリアでのラグジュアリー層向けの素材として、
  • サルデーニャ島でラグジュアリーなボートをチャーターしてラ・マッダレーナ諸島やエメラルド海岸を体験
  • アドリア海を望む洞窟でのキャンドル・ディナー
  • コモ湖上空から息を呑むようなイタリアンアルプスや景観を望むヘリコプター体験
  • 都市部のホテルに長期滞在をしてミラネーゼのように過ごす
  • プライベート・ランウェイや高級テイラーでオーダーメイド体験「ファッション・エグゼクティブ・ツアー」
  • F1ドライバーの走行に同行するFIスピード体験
  • ボックス席でのオペラ鑑賞

を提案した。いずれもイタリアならではラグジュアリー体験がラインナップされた。

2018年の強化テーマ「CIBO – 食」


イタリア政府観光局が今年、最も力を入れているのが「エノガストロノミー」である。エノガストロノミーとは、ワインと一緒に食事を楽しむ「ENO」(ワインの)と「GASTRONOMY」(美食)を掛け合わせた造語。同局ではイタリアでおさえておきたい20州の郷土料理を集めた『美味しいイタリア食の旅』という冊子を作って配布するなど、積極的に食のプロモーションを展開している。

そうしたイタリアの食が楽しめる最新スポットが、ボローニャ郊外にオープンした食のテーマパーク「FICO Eataly World」である。


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2017年11月にオープンした「FICO Eataly World」で様々なワークショップを体験



その他にも今回は、イタリアの食文化が体験できるスポットとしてヴェネツィアでのバーカロ(居酒屋)や、フィレンツェにあるエノテカでのアペリティーボ体験をはじめ、キオッジャで7月中旬に開催される「魚祭り」や、9月下旬に開催される「コマッキオのウナギ祭り」といったフードイベントも紹介された。

また、アルコール度の高い食後酒グラッパの産地として有名なバッサーノ・デル・グラッパが、イタリア随一のホワイトアスパラガスの名産地であることも付け加えられた。

2018年欧州文化首都マテーラ


2019年の欧州文化首都に選定されたマテーラについては、サッシの歴史とともに「夜景」や「岩窟教会巡り」「岩窟教会遺跡公園」をはじめ、超水槽を再活用した「スパ・リゾート」、マテーラ最大の貯水槽「パロンバ・ロルンゴ」や「様々なミュージアム」、全部で8ヶ所の絶景ポイントがある「マテーラの美しいパノラマ」、そして毎年7月2日に開催されるマテーラの守護聖人「ブルーナの聖母祭」、そしてマテーラの郷土料理について説明が行われた。


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2018年の欧州文化首都マテーラの情報もアップデート



現在、「日本からツアーは日帰り観光が主流となっているが、周辺に大型宿泊施設もあることからマテーラに宿泊して素晴らしい夜景を満喫して頂きたい」と語る眞井氏。欧州文化首都マテーラは、2019年1月19日の19時19分に開幕し、同年12月20日に閉幕する。

なお、マテーラの見どころや企画ヒントについては、JATAアウトバウンド促進委員会の欧州部会(Team EUROPE)のウェブサイトにある『欧州文化首都』にも紹介されている。

Matera 2019

ウェブサイト

https://www.matera-basilicata2019.it/


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