美味しいフィンランドを召し上がれ ~ Food from Finland
3月3日から6日まで千葉の幕張メッセで開催されているアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2015」。ここに今年、フィンランドの企業が初出展を果たしました。
これに先駆け3月2日、駐日フィンランド大使館はフィンランドの食品・飲料メーカーを取りまとめた団体「Food from Finland」を招いたイベントを開催し、そこに集った日本の輸入・小売業者をはじめ飲食・観光関係者、ジャーナリストらにフィンランドの食の安全と魅力をアピール。その後、フィンランド人シェフのアルト・ラスタス氏による料理の数々が振舞われました。
フィンランドの小魚「ムイック」の代わりにワカサギを使用するなど、日本食を意識したすべての料理に「Food from Finland」の製品が使用され、素朴で決して主張しない、フィンランドの安全な食材と和食との相性の良さを証明する結果となりました。また、同イベントには、広尾にあるミシュラン星付レストラン「分とく山」の料理長である野崎洋光氏も主賓として登場。2014年の夏にフィンランドを訪れた野崎氏はその時の出来事に触れ、「次に行くなら、またフィンランド!」というほど、フィンランドの素材や人に惚れ込んだそうです。
第二次世界大戦により多くの男性が命を落とし、その代わりに国を支えてきたフィンランドの女性たち。女性の社会進出度は世界的にも群を抜いており、働く女性たちは台所に立つ時間すらないと言います。そのため子供たちは「おふくろの味」に接する機会に乏しいことなども影響し、長らくフィンランドは「美食」というものから遠ざかっていましたが、ヨーロッパのグルメブームの影響や、EUにより新鮮で豊富な食材が入手し易くなったという恩恵も受け、フィンランドを含む北欧諸国では近年目覚ましく食文化が進歩しています。特に日本ではお目にかかれないB級グルメは一押しと、フィンランド政府観光局の日本代表である能登氏は言います。
今回のFOODEX JAPANへの出展を機に、「Food from Finland」の製品が日本人にとって身近な食材となる日も、そう遠くないことでしょう。フィンランドを訪れるチャンスのある方は、一足早く地元のスーパー等でチェックしてみて下さいね。
FOODEXに出展しているフィンランド企業リスト(PDF)はこちら
(取材協力:フィンランド大使館/FOODEX JAPAN)
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