今日でちょうど500周年、ルターの宗教改革
10月31日はハロウィンでお馴染みですが、この日はマルティン・ルターが贖宥状を乱用するカトリック教会の腐敗を指摘し、ヴィッテンベルク城の教会の扉に「95箇条の論題」を掲示した≪ルターの宗教改革≫の日。今年は、それからちょうど500年に当たることから、特別にドイツ全土で祝日となっています。
このルターの宗教改革は、同時期にドイツで発明された活版印刷の技術により瞬く間に広がり、宗教面のみならず、政治・経済や社会、さらに科学的な分野でも大きな影響を及ぼしました。
ドイツに点在する歴史豊かな17都市「ドイツ古都連盟」に名を連ねるアウクスブルク(バイエルン州)も、「アウクスブルクの和議」で有名な宗教改革の舞台の一つです。アウクスブルクにあるフッガー家の邸宅は、1518年10月に教皇レオ10世の使者トマス・カイェタヌス枢機卿がルターに疑義撤回を求めた審問で、ルターがそれを認められないと拒絶したとされる場所。建物の外壁には、それを記したプレートが掛けられています。
ご存知の方も多いかと思いますが、免罪状を売り出した教皇レオ10世はフッガー家にも多額の借金をしていました。そのためドイツ国内で売れた免罪状の売上金は一旦フッガー家に入り、そこから利息を含めた返済金が差し引いた分が教皇の懐に入りました。
そして、町にはそのフッガー家が創設した福祉施設「フッガーライ」。コーヒー代わりにビール休憩を取りながら、そんなアウクスブルクの街歩きも乙なものです。
関連記事
- None Found