2017年の「ザルツブルク・イースター音楽祭」
50周年はリヒャルト・ワグナー作『ワルキューレ』を再演
ザルツブルクのイースター音楽祭は、ヘルベルト・フォン・カラヤンが自身の目指す芸術を実現する場として、1967年に私財を投じて創設した音楽祭。2017年に50年という節目の年を迎える。これを記念し2017年には、首席指揮者のクリスティアン・ティーレマンと音楽監督のペーター・ルジツカがカラヤンに思いを馳せ、ワグナー作『ワルキューレ』を、当時の舞台装置と舞台美術で再現され、演出はブルガリア系ドイツ人のオペラ演出家のヴェラ・ネミロヴァが手がける。かつてない貴重なこの再演には、「バイロイト音楽祭」のスターを中心とする有名な歌手が出演する。
オペラと並行して特別展「ワルキューレ1967-2017」とシンポジウムが開催される他、サイモン・ラトル指揮によるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のマーラー『交響曲第6番イ短調』と、フランツ・ヴェルザー=メスト指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン『交響曲第9番ニ短調』をはじめ、室内楽、コーラス、サルバトーレ・シャリーノによるカンマー・オペラ『ローエングリン』も上演予定だという。
なお、新たに設けられた2017年の「ヘルベルト・フォン・カラヤン賞」は、ロシア人ピアニストのダニール・トリフォノフが受賞。トリフォノフに賞金50,000ユーロが授与される。
ちなみに東京港区にあるサントリーホールの開館30周年を記念し、2016年11月18日から26日までザルツブルク・イースター音楽祭の引っ越し公演として、「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」が開催されるので、こちらにも期待したい。
50 Jahre Osterfestspiele Salzburg
開催期間 |
2017年4月8~17日 |
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開催日 |
ザルツブルク |
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