リールでピーター・ブリューゲルの特別展が開催中
農民たちの生活を多く題材にしたことから「農民画家ブリューゲル」と呼ばれていた、16世紀のフランドル派の画家ピーター・ブリューゲル(父)。当時、ブリューゲルは教養階級に属していたが、農民たちの生活を実に生き生きと描いていることに驚かされる。細部にまで描き込まれていることから、当時の歴史や風俗を知る貴重な資料として今日も研究が続けられているほどだ。
アントワープ近郊のリール市美術館では、そうしたブリューゲルの作品を集めたブリューゲルランド特別企画展「高い水平線、ブリューゲルの国」が開催されている。同展ではアントワープ王立美術館の長期改修工事に際して、ブリューゲル(父)の後継者であり同じく画家として活躍したピーター・ブリューゲル(子)ほか、同美術館所蔵の絵画50展を中心に、ピーター・ブリューゲル(父)に影響を受けた画家やアーティストとの関連をひも解く。
後にのフランダース出身の風俗画家や現代のアーティストにいたるまで多大な影響を与えたブリューゲル。この機会にブリューゲルの世界に浸ってみてはいかがだろうか。リール市美術館へは、アントワープから鉄道で17分。リールで下車し、徒歩10分。グロートマルクト近くにある。
Hoge horizon. Bruegelland, vroeg 21ste eeuw
会期 |
2014年4月27日~2015年3月19日 |
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時間 |
火~日 10:00~12:00、13:00~17:00 |
会場 |
リール市美術館 |
ウェブサイト |
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