ロコックス邸で「16世紀と17世紀におけるフランダースの風景画展」開催
市長を長年つとめたアントワープの名士ニコラス・ロコックスは、画家ルーベンスの友人であり、庇護者でもあった人物。その邸宅はミュージアムとして公開され、17世紀に生きた裕福な名家の暮らしぶりが垣間見られる。
そんなロコックス邸で現在、大規模改修工事に入ったアントワープ王立美術館のコレクションから、メムリンク、ヤン・ファン・アイク、ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイクらフランダースの巨匠作品を集めた「黄金のキャビネット」展が開催されているが、その一環として2017年春から夏にかけて特別展「16世紀と17世紀におけるフランダースの風景画展」が催されることになった。
そもそも「風景画」というくくりの絵画が確立されたのは、16世紀から17世紀にかけてのこと。それまで主として聖人画の背景として、天国や地獄を表すものとして登場した風景描写は、この時代に風景そのものが絵の主題として描かれるようになった。フランダース地方の画家たちは、そうした風景画の初期の発展に大きく寄与してきた。
なお、本展はアントワープ王立美術館の収蔵作品に加え、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館からも40点ほどの貸し出しがあり、ピーテル・ブリューゲル(父)、ヤン・ブリューゲル(父)、サロモン・ファン・ロイスダールなどの作品も展示される。
The Sky is the Limit. Het landschap in de Nederlanden.
会期 |
2017年3月25日~7月2日 |
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場所 |
ロコックス邸 |
(写真はイメージです)
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