リニューアルした「グルートフーズ博物館」でブルゴーニュ公国の暮らしを垣間見る
グルートフーズ博物館は、ブルージュが交易の中心地として繁栄した中世の建物を利用したユニークな博物館。タペストリー、レース、銀製品、木彫刻といった当時の手工芸品を中心に、ひとつひとつにストーリーが残る文物をが展示されている。
この建物を所有していたのは、中世のビール醸造に欠かせないハーブ「グルート」を専売したグルートフーズ一族。中でも、ブルゴーニュ公国の宮廷にも出入りしていた貴族、ローデワイク・ファン・グルートフーズ卿の時代に最も繁栄を極めた。ローデワイク・ファン・グルートフーズ卿は、街の中心部にある自邸に私財を費やし、今日残る美しい館へと改装した。
そうした多くのコレクションを有するのが「グルートフーズ博物館」。地図の銅版、印鑑、ステンドグラス、装飾が施された手稿、タイル、楽器、硬貨、家具、食器、靴、衣類、宝飾品、タペストリー、絵画、彫像、彫刻など、そのコレクションは多岐にわたる。
ハイライトは、家族のためだけに造られた礼拝堂。ブルージュ最大の教会「聖母教会」を望むこの礼拝堂まで専用の通路が設けられていたことからも、当時の一族の勢いが感じられる。
Gruuthusemuseum
開館時間 |
火~日 09:30~17:00 |
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休館日 |
月曜日、12月25日 |
入館料 |
〔一般〕EUR 12.00 |
住所 |
Dijver 17C, Brugge |
ウェブサイト |
http://www.museabrugge.be/en/visit-our-museums/our-museums-and-monuments/gruuthusemuseum |
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