映画『雪の華』公開! 大人のラブストーリーをなぞるフィンランドの旅 映画のロケ地紹介
2019年2月1日に公開された映画『雪の華』は、2003年10月1日にリリースされた中島美嘉の名曲『雪の華』にのせて展開する大人のラブストーリー。撮影は東京と、2019年に日本との外交関係樹立100周年を迎えたフィンランドで行われ、スクリーン上には東京とともに、透明感のある美しい街並みが印象的な夏のヘルシンキ、そして白銀の世界が広がる北部ラップランド地方のレヴィが映し出されている。音楽は、世界的に活躍する日本人ヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏が担当した。
映画の公開を受け、ロケ地が行われたフィンランドの首都ヘルシンキとレヴィ(ラップランド地方)の観光局からスタッフが来日。同じく本作品の制作をサポートしたビジネスフィンランドや、2019年12月に札幌/ヘルシンキ線の開設を発表したフィンエアーとともに5日、都内で旅行会社とメディア関係者を招いたプレミア上映会を開催し、映画鑑賞後のレセプションに姿を見せた監督の橋本光二郎氏やプロデューサーの渡井敏久氏らとともに、映画とフィンランドの魅力を訴求した。
フィンランドを舞台にした日本映画は、現在のフィンランド・ブームの火付け役ともなった2006年3月公開のヒット作『かもめ食堂』以来で13年ぶりとなる。Visit Finland(フィンランド政府観光局)の発表によると、映画『雪の華』は公開からわずか3日間で興行収入2.8億円を突破。10代の女子高生から40代まで幅広い客層が劇場を訪れており、恋愛映画として久しぶりのヒットを記録し、さらなるフィンランド人気の高まりと、新たなマーケット層の開拓の後押しになると期待されている。
2019年は、日本フィンランド外交関係樹立100周年。この機会にフィンランドを訪れ、映画の中に登場するスポットを歩きながらストーリーをなぞってみてはいかがだろうか。ヘルシンキとレヴィのロケ地は、以下の通り。
1. ヘルシンキ大聖堂
街を訪れる人は必ず目にするヘルシンキの代表的なランドマーク。ドイツ人建築家のカール・ルートヴィッヒ・エンゲルが設計し、1852年に竣工。フィンランド福音ルター派教会ということもあり、シンプルな造りになっている。映画では様々なシーンで登場する。
Helsinki Cathedral
住所 | Unioninkatu 29, 00170 Helsinki |
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ウェブサイト |
2. カイヴォプイスト
主役のふたりが桟橋で戯れるシーンで印象的なこの公園は、ヘルシンキ最古の公園。大使館やヴィラが建ち並ぶエレガントなエリアにある。メーデー(5月1日)には毎年、春の到来を祝うべく多くのヘルシンキ市⺠が集う公園としても知られている。夏は光が水面に反射して美しく煌めき、冬は真っ白な雪景色が印象的である。映画『かもめ食堂』で登場した「カフェ・ウルスラ」も、この公園の近くにある。
Kaivopuisto
住所 | Iso Puistotie – Ehrenstromintie – Itainen Puistotie, Helsinki 00140 |
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ウェブサイト | https://www.myhelsinki.fi/en/see-and-do-neighbourhoods/ullanlinna-eira-and-kaivopuisto/kaivopuisto |
3. トリ・クオーター
ヘルシンキ最古のエリア。レストラン、カフェ、小さなショップが軒を連ねる、パステル調のちょっぴりレトロな建物がかわいらしい場所でもある。マーケット・スクエアとつながり、海にも近い。夏には旗がはためき、冬はクリスマスイルミネーションが通りを彩る。背景にヘルシンキ大聖堂も収まる、インスタ映え間違いなしのスポットである。ここで悠輔(登坂広臣)と美雪(中条あやみ)が初めて手をつなぐ。
Tori Quarter
住所 | Unioninkatu-Sofiankatu-Katariinankatu, 00170 Helsinki |
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ウェブサイト | https://www.myhelsinki.fi/en/see-and-do/sights/torikorttelit |
4. トコインランタ
ヘルシンキで最近注目を集めるカッリオ地区のエラインタルハンラハティ湾に面した、ヘルシンキ市⺠の憩いの場。8月下旬から9月上旬までの2週間にわたり開催される芸術祭「ヘルシンキ・フェスティバル」の期間中にはテントが設置され、各国から集まったアーティストのコンサートで盛り上がる。歩き疲れたら近くにある「カフェ・ピリッタ」へ。窓やテラスから入り江が望める。ふたりがドレスアップして歩くロマンチックなシーンで登場。
Tokoinranta
住所 | Eläintarhantie, 00530 Helsinki |
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ウェブサイト |
5. オールドチャーチ・パーク
ヘルシンキの中心街にエアポケットのように現れる都会のオアシス。地元では「ルットプイスト」と呼ばれている。公園の一角にヘルシンキ大聖堂と良く似た、ヘルシンキで2番目に古い教会「オールドチャーチ」がある。観光スポットとして紹介されることが少ないため、ヘルシンキの街中で静かに過ごしたいという日とには打ってつけ。悠輔と美雪がピクニックデートをする公園。
Old Church Park
住所 | Bulevardi, 00120 Helsinki |
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ウェブサイト | https://www.myhelsinki.fi/en/see-and-do/sights/old-church-park-ruttopuisto-plague-park |
6. ヘルシンキ中央駅
悠輔がラップランド方面の列車に乗るシーンで登場。長短距離列車が発着する。ラップランド方面へは空路だけでなく列車でも移動でき、寝台列車「サンタクロース・エクスプレス」の旅は、飛行機とはまた違った旅が楽しめる。映画にも登場するレヴィの最寄駅コラリ駅までは、ヘルシンキから13時間~13時間半で到着する。
Helsinki Central Station
住所 | Kaivokatu 1, 00100 Helsinki |
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7. テルヴァサーリ
ヘルシンキに限らず、大小様々な島が点在するフィンランドは市⺠の憩いの場所。フィンランド語でタールの島を意味する「テルヴァサーリ」もその一つで、かつてはここにタールを貯蔵する倉庫があった。ここからたくさんの船が停泊するマリーナやヘルシンキ市街地が一望できる。小さな島なのでウォーキングを楽しんだり、ゆったりリラックスするにも最適な場所である。テルヴァサーリへは、市街地から歩道が伸びている。かつての赤レンガ貯蔵庫には「サヴ」というお洒落なレストランもある。ここで美雪が悠輔に「ある決意」を告げる。
Tervasaari
ウェブサイト | https://www.myhelsinki.fi/en/see-and-do/activities/tervasaari |
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8. デザイン・ディストリクト
「デザイン・ディストリクト」と呼ばれるエリア。ヘルシンキでも特に可愛らしい雑貨や洋服、ジュエリー、デザイン、ヴィンテージ・アンティークのショップが集まる。フィンランド最前線のデザインやファッションをチェックするなら、ここは外せない。美雪と悠輔がデートをする古書店「C.ハゲルスタム」や文房具店「ペーパーショップ」もこのエリアにある。
Design District
住所 | Kaartinkaupunki、Kamppi 、Ullanlinna エリア |
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ウェブサイト |
9. グロ・ホテル・アート
ヘルシンキのモダン地区に忽然と現れる石造りの美しい古城ホテル。クラシックなロビーや食堂が、ロマンチックな気分を盛り上げてくれる。一部の客室のデザインは「マリメッコ」で統一され、日本からのツーリストにも人気が高い。悠輔と美雪もここに滞在。ふたりが過ごす切ないシーンが撮影された。
GLO Hotel Art
住所 | Lönnrotinkatu 29, 00180 Helsinki |
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ウェブサイト |
10. マーケット広場
フィンランドで7月から8月にかけて旬を迎えるのがベリー。市場には、色とりどりのベリーが並ぶ。地元の人たちはここでフレッシュなベリーや野菜を買い求め、目の前のフェリー乗り場からそのままスオメンリンナ島や他の島へと移動。そこでのんびりピクニックを楽しむ。ヘルシンキ名物のカモメたちにも出会える。
物価が高いフィンランドだが、マーケットなら比較的リーズナブルに地元の料理が楽しめる。食料だけでなく、お土産なども扱っている。悠輔と美雪がマーケットの屋台で果物などを一緒に見るシーンはここで撮影された。
Market Square
住所 | Eteläranta, 00170 Helsinki |
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ウェブサイト |
11. 聖ローレンス教会
15世紀建造のヘルシンキ近郊で最も古い教会。ヘルシンキ空港があるヴァンター市内にある。1893年の火災で大部分が焼失したが、1894年に再建。内装や外観は、他の教会とは異なった趣がある。美雪が教会の中で密かに祈りを捧げるシーンで登場する。
Church of St. Lawrence, Vantaa
住所 | Kirkkotie 45, 01510 Vantaa |
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ウェブサイト | https://www.myhelsinki.fi/en/see-and-do/sights/church-of-st-lawrence-pyh%C3%A4n-laurin-kirkko |
ラップランド地方の都市レヴィは、フィンランド屈指のスキーリゾート。若者を中心に国内外から多くの観光客が訪れている。オーロラ観測のスポットとしても知られ、冬には犬ぞりやスノーシュー、クロスカントリースキー、スノーモービル、アイスホテルなど、フィンランドらしい冬の楽しみが満喫できる。
ヘルシンキから最寄りのキッティラ空港までは、空路で約1時間40分。キッティラ空港からレヴィまでは、車で約 15分所要。主人公のふたりのようにロマンチックな夜を過ごすならレヴィへ!
Visit Levi
ウェブサイト |
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エルフの隠れ家
美雪がオーロラを見ようとやってきた場所。冬になると湖の一面が凍り、視界が開けた場所に息を呑むような絶景が広がる。小人をテーマにした家族向けのテーマパークで、小人に扮したスタッフがいたり、ジンジャークッキー作りなどのアクティビティも楽しめる。
また、レセプションの建物では、伝統的なラップランドの温もりあるインテリアが出迎えてくれる。近くにはこぢんまりとしたチャペルがあり、ここで結婚式を挙げようと海外からも訪れるカップルも多い。
Elvesʼ Hideaway
住所 | Palosaarentie 40, Levi 99140 Köngäs |
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ウェブサイト |
ホテル・タイヴァーンヴァルケアット
美雪が滞在したカントリーハウス調のホテル。レヴィ中心から車で10分ほどの場所にある。
Hotel Taivaanvalkeat
住所 | Palosaarentie 30, 99140 Köngäs |
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ウェブサイト | https://www.hulluporo.fi/en/accommodation/hotel-taivaanvalkeat/ |
レストラン・カンミ
映画ではヘルシンキで設定されているが、美雪と悠輔がディナーデートを楽しむ場面で登場するのは、レヴィにある「レストラン・カンミ」。フィンランドの先住民族であるサーミ人の小屋をイメージしたレストランで、トナカイの角や毛皮などラップランドらしさが溢れる店内で、伝統的なラップランド料理が堪能できる。特にトナカイの肉料理は絶
品である。
Ravintola Kammi
住所 | Rakkavaarantie 5, 99130 Kittilä |
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ウェブサイト |
映画『雪の華』オフィシャルサイト
URL |
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