フィンエアー、コスモ石油マーケティングと持続可能な航空燃料(SAF)販売を初締結
航空アライアンス「oneworld」のメンバーであるフィンエアーは、日本をはじめとするアジアと欧州を結ぶ、旅客と貨物の輸送に特化したネットワークエアライン。同社は今月、コスモ石油マーケティング株式会社と初となる持続可能な航空燃料(以下、SAF)の販売契約を締結した。

フィンエアーの機体とSAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内) 画像右)提供:合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY
科学的根拠に基づく「サイエンス ベースド ターゲット イニシアティブ」に則り、2033年までにフライトのCO2排出原単位を(2023年を基準年として)34.5%削減するという中期目標を設定するフィンエアーにとってSAFの使用量を増やすことは、航空機の軽量化、運航効率のさらなる向上、機材のリニューアルなど、排出量削減を達成するための重要な手段。フィンエアーではコスモ石油マーケティングから76,800ガロン(233トン)のSAF購入を予定している。
フィンエアーが購入するSAFは、コスモエネルギーホールディングス株式会社の関連会社である合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの新たな量産設備(2025年度に稼働開始予定)で製造され、コスモ石油株式会社堺製油所(大阪府堺市)から運ばれる。原料は廃食用油とするこの国産SAFは、国際的な持続可能性認証であるISCC CORSIA認証を取得している。
フィンエアーは持続可能な航空業界の実現に向け、2024年にSAFの使用量を約2,266トンから約4,700トンまで倍増。そのシェアはまだ小さいものの、2025年には1.8%まで増加すると同社は見込んでいる。
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