未来を見つめて進化する街、ベルリン
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2019年に完成予定の「フンボルト・フォーラム」の模型 (C) dalbera
ベルリンの新名所「フンボルト・フォーラム」
プロイセンの王都として栄えたベルリン。そのホーエンツォレルン家の居城であったベルリン王宮は、1950年に東ドイツ政府によって爆破され、2008年半ばに解体された。その後、この王宮の再建計画がまとまり、2019年(予定)に複合文化施設「フンボルト・フォーラム」として蘇ることになった。再建工事は2012年6月21日の始まった基礎のボーリングをもって正式に開始されたが、それに先駆け2011年7月、近未来を感じさせる建造物「フンボルト・ボックス」が開館し、早くも注目を集めている。
ベルリン大聖堂、武器庫、そして博物館島の間に位置するこのフンボルト・ボックスは、フンボルト・フォーラムの一部として造られた王宮の再建に関する情報センターで、映像や模型なども交え王宮の歴史や再建プランが細かく紹介されている。また、上階ではフンボルト・フォーラムに入る国立民族学博物館と、アジア美術館の展示も行われている。
このフンボルト・ボックスを訪れた忘れてはならないのが、最上階の高さ22メートルの展望台から望める感動的なパノラマだろう。テラスの東側には、ウンター・デン・リンデンとブランデンブルク門がきれいに見える。展望台への入場は有料だが、それでも一見の価値は十分にある。なお、この展望台にはレストランも併設されている。
中欧への玄関口、ベルリン
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(右から) プロモーションのため来日したベルリン観光局ブルクハルト・キーカー局長とプレス担当のズザンヌ・シュライバー氏、ドイツ観光局日本・韓国地区局長ペーター・ブルーメンシュテンゲル氏
エア・ベルリン(ワンワールド)がハブ空港として利用する新空港へは、現段階では日本からの直行便の運航は発表されていないが、空港の鉄道駅には中・長距離線が乗り入れが予定されている。これにより空港到着後、ターミナル駅に移動せずともドイツ国内の各都市や隣国の都市にアクセスできることになる。
近年、新たな観光のディスティネーションとして中欧諸国の人気が高まりを見せていることから、ベルリン観光局ではこの新空港の開港を機に中欧への玄関口として、さらに積極的なプロモーションを展開していくものと見られている。
(写真はイメージです)
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