グリム童話200年
ちょうど200年前、クリスマス直前の12月20日に初版が発売された「グリム童話」。「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」など、世界中に知られたこれらのメルヘンは、世界160余りの言語に翻訳され、ルターの新約聖書に次いで世界中の人々に親しまれている。
1785/86年にハーナウで生まれたヤコプとヴィルヘルムのグリム兄弟は、マールブルク大学の学生時代にロマン主義者の影響を受け、民間伝承文芸の記録保存に関心を持った。カッセル在住の時期に周辺で200余りの口承民話を収集し、1812年に「子どもと家庭のメルヒェン」を上梓した。14冊の童話や注釈、手書き原稿が展示されているカッセルのグリム博物館は世界記録遺産に登録されている。
グリム兄弟の生誕地であるハーナウと音楽隊の童話の故郷ブレーメンを結ぶ600キロのルートは「メルヘン街道」と呼ばれ、日本でも人気のドイツ観光のルートとなっている。なお、グリム童話が出版されてからちょうど200年に当たる今年6月、連銀からグリム兄弟をあしらった記念コイン、ドイツポストから55セントの記念切手が発行された。
Deutsche Märchenstraße
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(写真はイメージです)
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