「ドイツ・フランケンワインの夕べ」開催
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都内で開催された南ドイツ・フランケン地方のPRイベント「フランケンワインの夕べ」
フランスやイタリア、近年人気のスペインなどと比べると、日本ではかなり控えめなドイツワイン。
そんなドイツワインの名産地であるフランケン地方の観光とワインをPRするイベント「フランケンワインの夕べ」が去る9月26日、都内にあるドイツレストランで催された。
フランケン地方観光局主催による同イベントには、同観光局の局長であるオラフ・ザイフェルト氏をはじめ、セールスマネージャーのConstanze Haissig女史、2013年のフランケンワイン・クイーンに選ばれたマリオン・ヴンダーリッヒさん、そして今回ワインを提供したディヴィーノ・ノルトハイム醸造所からアンネッテ・ドロルさんが来日。同地方の魅力をアピールした。
文豪ゲーテも愛したフランケンワイン
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PRのため来日したフランケンワイン・クイーンのマリオン・ヴンダーリッヒさん(23)
1806年、ゲーテがイエナから妻に宛てた手紙で綴った「いつもの気に入りのワインがなくなると、私はとても不機嫌になる。他のワインでは口に合わないのだ。どうかもう少しヴュルツブルガーを送っておくれ。」という言葉は有名である。
地中海に似た大陸性気候を持つ同地方は、最も近代的なワインを体現する生産地の一つとして世界的にも評価が高い。現在、フランケン地方のブドウ栽培面積は、およそ6200ヘクタール。その20%が急勾配斜面の畑とテラス畑で、ヨーロッパの中でも古くから栽培が行われていた。
ブドウ栽培の中心地であるヴュルツブルクとフォルクアッハの周辺は貝殻石灰岩の地質で、アシャッフェンブルク周辺は結晶岩、シュペッサルト山地からオーデンヴァルト山地のマイン川周辺は三畳紀ブンテル砂岩という豊かな土壌に恵まれている。こうした畑で栽培されたブドウは、すべて手摘みされ、「哲学」を持って製造されている。
「ワインはセラーで作られるものではない。畑が命!」と胸を張る生産者の言葉からは、この地方で代々受け継がれてきたワイン作りの伝統に対する誇り、土地への深い愛情、そしてワインの品質への自信がうかがえる。
Franken Tourismus
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