ドイツ・フランケンワインを楽しむ

2013年10月09日 掲載

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フォアグラ

3皿目の「フォアグラのポワレ クレープ包み焼き、マロン添え」
「ボックスボテイル」という平型丸ビンは上級ワイン証



正解は…

① 戻り鰹の炙り 季節のお野菜 / B. 2012 JUVENTA Weisser Burgunder dry
② スルメイカのシュペッツレ / D. 2012 JUVENTA Grauer Burgunder dry
③ フォアグラのポワレ / A. 2012 Franconia Scheurebe Spätlese lieblich, Thüngersheimer Johannisberg
④ 鴨胸肉のロースト / C. 2011 DIVINO Pinot Noir dry


1皿目の「戻り鰹の炙り 季節のお野菜、ハーブソース」に合わて出されたのが、なめらかな舌触りのピノ・ブランを使った「JUVENTA Weisser Burgunder dry」。フレッシュな味わいの中に、ほのかなクリーミー感が感じられる白ワインで、ハーブソースとの相性も良かった。

2皿目の「スルメイカのスパイシートマトソース、シュペッツレ」は、南ドイツのシュヴァーベン地方の郷土料理にある生パスタ(シュペッツレ)を、スルメイカを加えたスパイシーなトマトソースで絡めた一品。これに合わせて供されたのが、ルーレンダーを使ったドライな白ワイン「JUVENTA Grauer Burgunder dry」であった。
ピノグリ(仏)もしくはピノグリージョ(伊)とも呼ばれるルーレンダーは、ピノ・ノワールからの突然変異で生まれた品種。フランケン地方の他にも、フランスのプロバンスやアルザス、イタリアの北東部で栽培されている。

シュペッツレ

シュヴァーベン地方の郷土料理「シュペッツレ」

3皿目の料理は「フォアグラのポワレ クレープ包み焼き、マロン添え」。これに合わせたのが、なんと白ワインの「Franconia Scheurebe Spätlese lieblich, Thüngersheimer Johannisberg」であった。
メインの食材にフォアグラを使っていることから、赤ワインを予想した方もいるかも知れないが、花畑に足を踏み込んだようなフローラルな香りとコクのある甘みが特徴のこのワインは、濃厚なフォアグラ料理との相性も抜群であった。

このワインに使用されている品種ショイレーベは、ジルバーナとリースリングの交配種。シュペトレーゼは、通常の摘み取り時期より最低でも1週間以上遅らせ収穫されたブドウを原料としている。
また、このワインが入った「ボックスボテイル」という平型丸ビンは、フランケン地方伝統のボトル。同地方の40%おワインがこのフォルムのボトルに入っているが、これは原産地商標であると同時に、上級ワイン証にもなっている。

最後、4皿目の「鴨胸肉のロースト 蜂蜜オレンジソース」と一緒に供されたのが、シュペート・ブルグンダー(ピノノワール)を使った赤ワインの「DIVINO Pinot Noir」。
ピノノワールは、あのロマネ・コンティやシャンベルタンにもなる品種だが、ドイツでもメジャーなブドウ品種である。
味は、程よい加減のミディアムボディ。絹のようになめらかな味わいと繊細で複雑な香りが特徴で、ほんのり甘酸っぱいオレンジソースと良く合う。
日本でこのレベルのドイツ産赤ワインに出会うのは少し難しく、また見つけても少し値が張るが、フランケン地方ではこうした赤ワインも手軽に楽しむことができる。

フランケン地方には5,400以上のブドウ栽培業者があるが、今回ワインを提供してくれたディヴィーノ・ノルトハイム醸造所は、フランケン地方で2番目に大きなワインメーカー。この共同組合には、385人のブドウ農家が参加している。

 
 

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DIVINO Nordheim Thüngersheim eG

ウェブサイト

http://www.divino-nordheim.de


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